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回想の終わり

 夏場から連日10キロのランニングをした結果、中学最後の校内マラソン大会で虎之介は3位になった。途中まで2位だったが、校外から戻ってゴール手前のグランド1周で鏡君に抜かれた。1位は陸上部の長距離選手だった。鏡君に抜かれたのは、虎之介にしてみれば当たり前の感覚で、3位という結果に自分ながら驚いた。

 虎之介の高校進学は、担任の山中先生から普通課の進学校を勧められたが、虎之介は野球の名門校を選んだ。山中先生は虎之介を学校推薦にしてくれ、面接のみで合格出来た。

 高校では野球部入部当初、10キロランニングを毎日やったのはやり過ぎで、右足の甲の骨が疲労骨折からのスタートだった。入部したものの練習に参加できず、先輩にも同級生からもマネージャーと間違われたのは恥ずかしかった。

 虎之介の野球人生は小学校から高校まで、始めるときは常にマイナスからであった。小中学校は足の遅さ、高校にあっては体力の無さ。名門野球部の練習はハード面ソフト面ともに想像以上であったが、最後に背番号を勝ち取ることが出来たのは梨田監督のバッティング理論のおかげだった。今打てなくても、高校、社会人で打てれば良いと言われたのは、軟球と硬球の違いも含まれるように思う。

 

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