表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/23

左翼に回り5番打者

 3年生の夏の大会が終わると、2年生は秋の新人戦に向けて始動した。虎之介はセンターを諦め、レフトに回った。センターには俊足で運動神経抜群の如月君がいた。中小学校でもミニバスケットボールの選手だった。

 小泉先生には足の遅さを嘆かれていた虎之介だが、県大会常連の入河中との練習試合、虎之介はサヨナラヒットを放った。少年野球から得意なタイミング打法は、ストレートには通用した。夜の練習で梨田監督は今は打てなくてもいいと言ったけど、中学野球でも成果は出せた。

 最終回、虎之介の打球はレフト線をライナーで抜け、2塁ランナーが生還した。サヨナラヒットは少年野球でもなかったので、ベンチから飛び出てきたチームメイトに迎えられるのは嬉しかった。以来、足は遅くとも虎之介は5番打者でレフトが固定した。

 三平君は安定のサードでレギュラーを掴んだが、鏡君はレギュラーになれなかった。キャッチャーには俊足巧打の前田君がいて、鏡君でも敵わなかった。小泉先生は代走で鏡君をよく使った。

 新人戦は決勝で隣りの学校である山城中学に敗れ、県大会出場はならなかった。接戦だったが、中部中はトリプルプレーを被った。虎之介は野球における三重殺というものを初めて見た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ