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卒団式

 冬休みには、恒例の元旦マラソンでくじら海岸へ初日の出を拝みに行った。虎之介はもうみんなから遅れることはなかったが、相変わらず走ることは苦手だった。

 3月になり、卒団式が行われた。3年前に入団した当初が懐かしく、このブルーのユニホームも最後かと思うとさびしくもあった。

 卒団する6年生は中小5人、西部小2人の7名だった。梨田監督が中学生になっても野球を続けるのか聞くと、みんな続けると言った。みんな中学校はいっしょの学校で中部中学校だ。

 梨田監督は中星クラブの夜の練習に来たい人はおいでと言った。竹籔に作られた、ナイター照明のついた小さなグランドだった。むろん行くつもりだ。

 中学になったら、学校の勉強についていくために英数塾に入る予定もあった。ナイター練習と英数塾の両立は大変かもしれない。しかし、「中星クラブは文武両道」と梨田監督は常日頃言っていた。将来の目標はまだわからないけど、とりあえず勉強も野球も頑張ってみようと思った。

 卒団式のカレーは美味しかった。

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