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野球教室

 夏場には、足の怪我が治ったキャプテンの鏡君が、キャッチャーに復帰出来た。鏡君はキャプテンナンバーの背番号10なので、虎之介は背番号2のままセンターに戻った。なんだか古巣に戻ったように居心地がよかった。

 秋には、虎之介のランニングホームランは通算10本を超えた。6年生になってからずっと四番バッターで、ほぼスランプ知らずだった。

 11月の日曜日、いずみ市内の少年野球6チームで、現役のプロ野球選手を招いた野球教室が開かれた。

 講師は中日ドラゴンズの木俣達彦選手と鈴木孝政選手だった。キャッチボールや守備などの指導を受け、次にティーバッティングをすることになった。全員が見てもらうわけにはいかないので、各チーム四番打者が代表で行うことになった。虎之介はチームの代表という栄誉を得た。

 各チームの指導が進み、中星クラブの番になった。虎之介は自分の白の木製バットを持ち、打席に立った。各チームの選手や監督が取り囲むように見ている。鈴木選手が打ちやすい球を投げてくださった。

 10球くらい打っただろうか、鈴木選手は投げるのを止め、木俣選手に話掛けた。

 「どうですか?」

 「うーん。いうことない、ですね。」

虎之介はほめられているのがわかった。うしろで梨田監督が笑っているのが見えた。中星クラブのメンバーから歓声が上がった。

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