表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

閉鎖的な車の中で

作者: 人間様

処女作です。

車はまるで、閉ざされた世界のようだった。


父親との外食の帰り道、車に揺られながらそんな事を思う。


普段はそんなに感傷的じゃない。たかだか高校生のカップルを見かけたくらいで浸ってしまうほど、自分の今に不満があるわけじゃない。


思えばここ数日、ずっと気分が落胆していた。

世の学生達がハロウィンだので騒いでいるのを見て、今の自分に虚しさを覚えてしまったからかもしれない。

気分を晴らすために外食に行ったのに、行った先で楽しそうに話す女子高生達を見て、羨ましいと思ってしまったからかもしれない。


そうでなければ、羨ましいなんて思うはずがない。思っていいはずがない。

そうでなければ、青春を捨てる選択をした過去の自分を許せるはずもない。


そう、これは気分が落ち込んでいるせいなのだと自分に言い聞かせた。


車の中から見たそのカップルは楽しそうに話しながら、ゆっくりと歩いていた。

その時の車の窓はやけに厚く、閉じこもる自分と外界を隔てているかのようだった。

憧れを覚える間もなく、僕が乗る車はあの高校生達よりずっと早く、色んなものをすっ飛ばして走っていった。

最後まで読んでくれてありがとうございました。完全初心者で拙い文章ではあったと思いますが、楽しんで頂けたなら幸いです。感想など頂けるととても嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ