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第五章…あとがき

 あとがき


 本来、第四章で天之旅は一度完結させるつもりでした。ですが、とある読者様からありがたい感想、励ましの言葉をいただき、続編を書くことにしました。

 今までは、克己の母親、師匠的なポジションの天野に焦点を絞って書いていましたが、続編を書くにあたって、「克己の心の成長」というものを表現したかったです。当然のことながら、不老不死者は成長しません。脳も多分成長しません。四十四歳になっても克己の精神年齢の低いのはそのためです。ですが、三十年という天野との日々の中で、「小さな変化」は必ずあるはずです。「護られていた者が、護る側に」。そんな変化が書きたかったです。

 克己の心の変化が現れるきっかけになったのが、茜という少女です。

 「茜」というキャラクターは、本来第四章で登場させるつもりでした。ですが、執筆当時はどうしても人物像を固めることができず、さらに、「こんな小さな女の子が、二人の旅に同行できるのか?」という疑問が浮かび、登場を見送ることにしました。そして、長いこと考えた後、「交通手段があればいいんだ」と思いつきました。それが、茜と絆を深めていた、狼犬のマサムネです。これは、完全に後付けの設定ですが、うまくはまったのではないでしょうか。

 久しぶりに克己と天野の旅を書いたので、最初は筆が乗りませんでした。一瞬、「やっぱりやめようか」とも思いましたが、何とか書ききることができました。第六章では、克己、茜、マサムネ以外…、もう一人の、天野の血で不老不死になった人間を登場させようと考えています。いつになるのかはわかりません。多分、来年になるかも。

 茜、マサムネと言う、新たな旅の仲間を迎えて、天野の旅はさらに楽しく、過酷なものになるでしょう。永遠の旅です。三人と一匹の生きる姿を、気長に見守っていただけたら幸いです。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 彼らの旅の続きが読めること。 ありがとうございます。 [一言] かつての克己であり、これからの克己でもある茜という少女は、彼の心の成長を映す鏡として大変よくできたキャラクターだと感じました…
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