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第一章【1990・0410】春の人魚

今日も人魚を探している


永遠にはまだ届かない

 あえて黒河村の所在地を正確に記すことは辞めておく。


 強いて言えば、愛媛県よりも東に位置し、香川県よりも南にある。徳島県よりも西にあり、高知県よりも北にある。

 どちらかと言えば山沿いにあり、でも、少し車で走れば海にでることができる。完全な田舎というわけでもなく、つい最近映画館のあるイオンが建設された。十数年前まで、特産品など無かったが、当時の村長が、「これじゃいかん!」と、農作物の開発に力を入れた。

 他の県に無い何かを作るのかと思えば、彼が推奨したのは、蜜柑。うどん。酢橘にカツオの養殖と、完全に隣人のパクリ。結果的に黒河村は、劣化ドイツ村のような、「四国村」なんて不名誉な俗称を付けられることとなった。


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