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逸れる恋、繋ぐ想い  作者: 四季
3/3

幼馴染?

「大人になったら結婚しようね!」

「う、うん!」


 子供のころ、年相応のテンプレのような約束をした数日後、一 立花は親の都合で遠くへ行ってしまった。

 そんなことがあって十数年、この町へ帰ってきたらしいのだが、


(は、話しに行けない!)


 いま、一 立花の周りには、クラスメイトが質問をしに、わんさかと群がっている。


「明」

「あん?」


 そんなことを考えていると、春菜が話しかけてきた。


「あの子って、花ちゃん...よね?」

「ああ。そうだと思うぞ?まあ、同姓同名の別人って可能性もあるが」

 春菜は立花のことを(はな)ちゃん、逆に立花は春菜のことを(はる)ちゃんと呼んでいた。


「ん~、でも花ちゃんだったら真っ先に私たちに話しかけ来ると思うんだけどなー」

「まあ、分かれたのも大分前だから覚えてないのかもしれないけどね」

「ん~そうかな~」

「だったら聞いてきたらいいんじゃないかな?」

「へ?なんて聞くの?」

「この町に昔、来たことある?って」

「あ!確かに!じゃ、聞いてくるね~」

 

 春菜はそういうと、善は急げと聞きに行った。

「あ、ちょっ!ったく、考え無しなんだから」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ねえ、ちょっといいかな?」

「うん!なになに?」

「昔、この町に来たことある?」

「んーないと思うよ?」

「そっかー。じゃ、違うのか。答えてくれてありがと!」

「あっちょっと待って!」

「うん?」


 聞きたいことが聞けたので、明のもとへ帰ろうと思ったのだが、引き留められた。

「今日の放課後空いてる?ちょっと、貴女には話しておきたいことがあって」

「いいよ!でも何で私だけ?」

「ちょっとね、放課後に話すよ」

「?分かった。じゃ、放課後に」

「うん」

(何かあるのかな?まあ、放課後に聞けるらしいし、深く考えなくてもいいか)


 こうして、今後のことを楽しみにしながら、明のもとへ向かうのだった。

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