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まちなか

若干遅れました、すみません

「あぁー!ご主人!帽子の中からスライムがいっぱい出てるよ!」


「魔法か何かじゃないのか?」


「いや、魔力は感じられないよ?」


「という事は何かしら仕掛けがあるって事だろうな」


「ぼくはスライムまみれの帽子なんて被りたくないな」


「それは違うと思うぞ」


右を見ても左を見ても人、人、人。

そして耳を塞いでも聞こえる声、楽器、etc。

流石王都と言った所だろうか。


「それにしてもご主人、何か食べないのかい?」


「確かに食堂もあるし、酒場もあるし、なんなら露店もあるがそれ以前の問題がある」

「金欠なんだ」


「……ああ、そういえば身ぐるみ剥がされたんだったね」


「だから、まず稼ぎに行かなければならない訳であります」


「ぼくはあまりそういうのに詳しくないから分からないけど、当てはあるのかい?」


「とりあえずはギルドか何かに入ってそこでクエストでも受けようかなって」

「個人で受けられるクエストはお金そんなに貰えないしな」


「なるほどねぇ、という事は今はそのギルドに向かっているわけだ」


「そうそう、ギルドだったらどこでもいいからそれらしい所を見つけたら教えてくれ」


「了解」


またしばらく歩いていると遠くからバッグを大事そうに抱えた全身黒ずくめの人が走ってくる。

そしてその後ろからは緑髪で赤い眼鏡をかけた女の人が走ってきている。


「あの人、あの人です!真っ黒の人!誰か捕まえてください!」


「ご主人、装備の試運転も兼ねて捕まえようか」


「おう」


黒ずくめが丁度近くに来た所で、ガロアが足を引っ掛ける。バランスを崩した所で俺が奴の後頭部を摑み、そしてそのまま勢いのまま地面に押し付ける。

衝撃音と共に黒ずくめの頭が地面にめり込んだ。

通行人がこちらを見ているが正直気にしたくない。

正直予想よりも動けていた、ステータスが大幅に上がっているのだろう。護身用とは一体なんだったのか。


「何処か動きにくいところはあるかい?」


「動きすぎている所しかないです」


「ならいいね」


血塗れの黒ずくめの首根っこをつかんで緑髪の子が来るのを待つ。



「ふぅ、やっと追いつけました……」


「君、此奴を引き渡せばいいのかい?」


「正確にはバッグさえあれば私は大丈夫なのでそれだけ頂けたらなーって」


「ほら、バッグだ」


黒ずくめの手からバッグを外して渡す。案外重かったが、魔導書か何かでも入っているのだろうか。


「ありがとうございます、これが無いと私怒られちゃうんですよ」

「あっ!良ければ御礼しますけど何か出来ることってありますか?」


「お礼だってさご主人」(淫らなものはダメだよ)


「どうしようかね」(わかっとるわ)


「なんでも私に言っちゃってください!」


「そうだ君、今ぼく達はギルドを探しているんだが何処かいい所を教えてくれないかい?」


「そうだな、それを教えてくれると俺達も助かる」


「ギルド、ですか……」


「なら、私の所属しているギルドを紹介します!」

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