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旅立つ時

作者: トオル

ツイッターでクーさんがやってる企画を見つけて乗らせてもらいました。

~言葉で伝える~という企画で条件は

・会話文だけで小説を書く!!

・短編のみ

・ジャンルは何でもいい

との事です


短いですが出来れば後書きも読んでみてください

「くっ、すまない、もう俺は『行く』よ……」

 


「そう、貴方はもう『行って』しまうのね、貴方から聞いていたから、きっとこうなるんだろうって事は解っていたし覚悟もしていたけれど、まさかこんなに早いだなんて。もしも私が待ってと言っても貴方はけして聞いてくれないのでしょうね」



「ああ、君には本当にすまないと思っているが、もうこれ以上は俺にはどうしようもできない、出来る事なら俺ももっと君とこうしていたいが、どうしても、どうしても無理なんだ」



「こんな私をそのままにして、貴方だけが一人で『行って』しまうだなんて、本当に貴方は最後まで自分勝手でひどい人なのね」



「ああ、君の言う通り身勝手な話だ、俺は俺だけの都合だけで『行く』のだから、でもどうか許してはくれないか」



「いやっ、お願いもう少し、もう少しだけ、後ほんの少しだけでいいの、こうして、こうして私と一緒に、待ってまだ『行って』しまわないで……」



「無理なんだ、本当にこれ以上、俺はこうしてはいられないんだ、だからもう俺は『行くよ』、ほんの短い間のことだったけれど君には本当に世話になった、ありがとう」



「それなら、最後に、最後にキスをして、貴方が『行って』しまう前に、もう一度だけ私に口づけをちょうだい」



「わかった、ん」


「んん、ん」







「はあ、ああ、本当に一人で『行って』しまったのね、ひどい人ね貴方は」







ほんとに短くてすみません、でもセリフのみのやり取りを書いた文章って、画面の描写が無いので、シーンがいろいろ頭の中で補完して想像できそうですよね。

今回はこれでうまく遊べればいいなー、なんて考えてました。


例えば『行く』を『逝く』に替えてタイトルを『最後の時』にして読み直して頂くと、また浮かんでくる情景が変わるのではないかと。

『行く』だと玄関ドアとか港とかで見つめ合ってるようなシーンですが、『逝く』に変えてみると病室のベットとかに皆さんの思い浮かべるイメージを変える事が出来れば成功なんですが。


まあ、よっぽど文章がうまくないと難しいので、わたしのこれでは厳しいでしょうが、ちょっとしたチャレンジです。


ちなみに『行く』を『イク』に替えてタイトルを『早すぎる情けない男』に変えてしまうと……

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