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第三章 ~期待~

どーもアルト&ノアです

まず初めに投稿期間が開いてしまって申し訳ございませんでした

個人的な用件が多すぎてペースが不規則になってしまいました

今後も不規則になりますが、今後も応援よろしくお願いします!!!

リヴァ-クイン

この街を流れる川の名前にちなんでそう名付けられたらしい

その名にふさわしく、町の至る所にに水路があり、ヨーロッパの街並みを連想させられる

俺はその街の中をノアとイヴと共に歩いていた

ノア曰く目的の街はここではないらしいが、別件があるので立ち寄ることになった

どんな要件なのか、聞かされてはいないが、まあこんなのどかな街で物騒な用ではないと思うし、

付いていけば分かるので深く考えないようにしてる

「それにしても、のどかな街ですね」

俺は辺りを見渡しながらノアに話しかける

俺たちが今歩いている辺りはおそらく住宅街だろうか

水路で遊ぶ子供たちや家の前で立ち話をする人もいる

先ほどの戦闘を見たせいか物騒な世界だと思っていたが、意外と平和そう・・・

「そうだな、この街は治安がいいことで有名だからな

まあ、他と比べたらの話だがな」

「他の街ってどんな感じなんですか?」

「んーそうだな

俺が行った街だと、毎日コロシアムで決闘してる街とか

盗賊とか傭兵が蔓延ってる街とかいろいろあるぞ」

「へ、へーそうなんですか」

訂正、やっぱこの世界とんでもねえ・・・


「そ、それにしてもノアさんはいろんなとこに旅してるんですね」

俺はこれ以上物騒な話を聞きたくなかったので話題を少し変えた

「ん、まあな」

「なにか目的があって旅をしてるんですか・・・?」

「あー・・・まあ、いろいろあってな・・・」

「?」

ノアは少しバツが悪そうに話した

「ま、そのうちおしえてやる」

そう言うとノアは少し前に出てを歩く

イヴもノアについていくが、少し振り返って俺の方を見た

その目は明らかに俺のことを睨んでいた


余計なことを聞くな


そんな風に言ってるように思えた

どうやら聞いてはいけなかったらしい

あの人、本当に何者なんだ・・・


「お、ついたぞ」

俺が少し考えていると、どうやら目的地についたようだ

そこは大きな広場になっていた

周りにはたくさんの店があり、多くの人で賑わっていた

広場の中央には大きな噴水があり、子供たちが遊んでいたり、カップルがくつろいでいた

「目的の店はこっちだ」

ノアは先導して歩き始める

俺はそのあとをついていく

が、歩いているとなぜか人とすれ違うたびに視線を感じる

なぜか人々は俺のことを不思議そうに見てくる

「あの、ノアさん」

「ん?」

俺はたまらず、先頭をいくノアのところにいき、小声で話す

「なんか、周りの人が俺の子とみてくるんですが・・・」

「そりゃそうだろ、見たことない服装してるし、

人一人抱えて歩いていたらそうなるだろ」

「た、確かに・・・」

ノアは淡々と答えたが、正論だった

確かに見慣れない服装をした人が人を抱えて歩いていたら

俺でも思わず振り返る・・・

「んーにしても面倒だな

ここままだと不審者だと間違われて衛兵呼ばれても面倒だし

なにより、そいつはまだ気絶してるし」

そう言ってノアは俺の背で眠っている楓を指をさす

かなりショックだったんろう、いまだに楓は目を覚まさない

「んーどうするか・・・」

ノアはどうするか悩み始める

すると、閃いたのか

指をパチンッとならすと話し始める

「よし、俺とソーマで店に行くからイブ、お前はそいつ(楓)を連れて

先に宿屋に行っててくれ」

ノアはイブにおそらくこの世界の通貨であろうか

数枚のコインを渡す

「・・・わかった」

少し不満げな顔をしつつも、イブはコインを受け取る

「・・・早く、終わらしてね」

イブはノアにそういうと宿屋の方面に歩き出出そうとする

その直前、チラッと俺の方を見ると先ほどと同じように睨んでくる

そして、イブはクルッと向き直り歩き出した

「あいつ、またか・・・」

「え・・・?」

「いや、なんでもない、とりあえず行くぞ」

ノアは店の方に歩き出す

「あ、はい!」

さっきのノアの言葉が気になったが、

俺は慌ててノアの後についていった


さっきいた広場を抜け、俺はノアについてくと

一本の路地があった

ノアは気にすることなく、その路地を進んでいく

こんなとこに本当に店なんてあるのかな・・・?

気になってしかたがなかったが、俺はついていった

歩くこと数分、路地はあいからず薄暗く人もいない

(やっぱり店なんてないんじゃあ・・・)

そう考えてると少し開けた場所に出た

そこには一軒の店があった

「よし、ついた

ここに用があるんだよ」

その店ははっきりいって怪しげな雰囲気だった

こじんまりとしているし、なにより周りに誰もいない

「ほ、本当にここなんですか?」

俺は半信半疑でノアに尋ねる

「ああ、けっこーいい店なんだよ」

「へ、へえー」

俺はノアに促されるままに店に入った



店の中は外見とは異なり、綺麗な内装だった

置かれている品は、ランプやポーチといったおそらくこの世界の日用品が置かれていた

俺にとっては少し珍しかったので品々をまじまじと見ていた

「おい、用があるのはこっちだ」

「あ、すいません」

奥のカウンターに移動していたノアに呼ばれて俺は奥のカウンターに移動した

そこには、さまざまな武器が置かれていた

片手剣に細剣、短剣、斧といったさまざまな種類の武器が陳列していた

「おお、すごい・・・」

学校で歴史の授業のとき、教科書にあった写真は見たことはあったが、

本物を実際に見るのは初めてだったので、少し興奮気味にみていた

「何かお探しですか?」

声が聞こえたので顔を上げると、そこには先ほどまでいなかった店主らしき人がたっていた

「ええと・・・」

店に来た目的も知らされていなかったので、どう返答しようか戸惑っていると

ノアが店主に話しかける

「こいつが使えそうな武器を探してるんだが」

「え?俺!?」

「なるほど、そうでしたか」

店主は納得すると店の奥に消えていった

「ノアさん、なんでオレの武器を・・・?」

俺は疑問に思い、ノアに尋ねる

「目的の場所までは少し距離がある

道中に何もないとは限らんからな、万が一のためだ」

「いや、俺剣とか使ったことないんですが」

「あー?そんなの適当に振ればいいんだって」

「て、適当って・・・」


そんな会話をしていると、店主が大きめの箱を持って戻ってきた

「お待たせしました、こちらはどうでしょう」

店主が箱を開けると中には刀身がやや長めのナイフのような物が入っていた

多分、短剣と言われる武器だろう

白をきちょうとしていて、柄には黒で彫刻が刻まれていた

ノアはその短剣を手に取ると俺から少し離れ、短剣を振り始めた

ブォンという音をたてながら、凄まじいスピードで振り続ける

その剣捌きに俺は唖然としてしまった

だがノアは途中で降るのをやめた

「んー悪くはないんだが、こいつにはちょっと重いかもな」

ノアから剣を受け取った店主は不満げに剣を受け取る

「そうですかー、前のお客から評価は高かったんですけどね・・・」

店主は箱にしまうと近くの棚に置いた


「では、なにかリクエストはありますか?」

「んーそうだな・・・

ソーマ、お前何が使える?」

店主の質問にノアは少し考えるとオレに聞いてきた

「だから剣なんて使ったことないんで使える武器なんて・・・」

俺は言いかけて一つ使えるものを思い出した

部活でオレがいつも使っている弓のことを

「いや、弓なら・・・使えます」

「弓?また変わったものを選ぶなぁ

まあ、いいけど・・・店主、弓はあるか?」

ノアは意外そうな顔で話し、店主に頼む

「弓ですか、ありますよ」

店主は近くの棚から弓を持ってくる

「こちらになります」

「おーなかなか軽いな、これならこいつでも使えそうだ」

「ソーマ、ちょっと使ってみろ」

そういってノアは弓を渡してきた

弓道で使っているものより少し重い

形も変わっていて和弓とは全く違っていた

とりあえず弓道と同じようにかまえ、弦を引こうとした


だが、

「くっ・・・重・・・い!?」


力をかなり入れているのに弦はほとんど引くことができない

弓道で使っているものとは比べれないほどだった

「おいおい、まさか弓すら使えないくらい非力なのか・・・?」

ノアもさすがに予想外だったのか驚いていた

「はあ、はあ・・・無理です・・・」

俺は諦めて弓を店主に返した

「んー困りましたね、それが一番使いやすい弓なんですが・・・」

店主も困ったように顔をしかめる

「大体、弓が使えないとか剣とか無理だぞ・・・」

ノアはため息交じりに俺に言い放った


流石にこのままだとまずい

自分の中で一番自信があった弓が使えなかったのが

かなりショックだった

他に何かないか考えるが

弓以外に使えそうな武器など思いつかなかった

それでも俺は店内を見渡して武器を探してみた


すると、店の隅にある棚にポツンと置かれている箱があった

俺は気になり、棚に近づき箱に触れてみる

大きさはさほど大きくなく、真四角の箱だった

俺は箱の蓋を開けて中を見た

そこにはこの世界にはあると思っていなかった物があった

真っ黒な見た目に冷たく光るL字の武器、銃だった

ゲームでしか見たことがないが、形と大きさからみて、ハンドガンと

言われるものだろう

「なんで、これが・・・?」

「ん?なんだそれ?」

俺が銃を眺めているとノアが気付き、棚に近づき、銃を手に取る

ノアは初めてみるのか、不思議そうに銃を眺めていた

「ああ、それは最近遺跡で見つかった武器でなんでも

魔導銃とかいうそうです

ただ訳ありらしくて、うちが引き取ったんですよ」

店主は饒舌にその銃のことを話す


「訳あり?どういうことだ?」

「そのトリガーみたいなのを引くと攻撃ができるみたいなんですが、

壊れているのか、使えないんですよ」

「ふーん」

ノアはおもむろにトリガーを引いてみた

が、カチッという音がするだけで何も起きない

「本当だな、使えねえ

ソーマ、ちょっと使ってみろよ」

「は、はい」

俺はノアから銃を受け取る

ずっしりとした鉄の重さが手に伝わってくる

さっきの弓とは違う雰囲気が出ている

とりあえず俺は銃口を天井に向けて構えた


そしてトリガー引いたその時、

体の奥から何かがみなぎってくる感覚に襲われる

それと同時にズドォンという音とともに光弾のようなものが発射された

その光は天井を貫き、穴を開けた

突然のことに三人とも唖然としていた

「すごい、今まで誰も使えなかったのに」

店主は目が点になってあぜんとしていた

「ほお・・・いいな、それ」

ノアは閃いたようにつぶやく

「店主、この武器買わせてもらうぞ」

「あ、はい・・・どうぞ」

ノアは金が入った袋を店主に渡した

「ありがとうございます、ノアさん」

俺はノアにお礼を言う

「気にすんな、

これで準備が整ったな」

ノアは満足げに話す

「はい、オレ頑張ります」

俺は返事したあと、もう一度銃を見る

(これで、戦える・・・

あの子を守れる・・・)

俺の脳裏には宿屋で寝ているあの子の顔が思い浮かんだ








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