表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青の大罪~最強の契約~  作者: 幽玄の奏者
第一章 王都脱出編
5/44

決意と旅立ち

遅くなりました。すみません

 ルシフェルは、魔法を使うため詠唱を始める。


「全てを裁く星の光。それは、全てを等しく無へと還す。虚無の光よ、輝きたまえ。【明けの明星】」


 ルシフェルが唱えた魔法の威力は、凄まじかった。空が白い光に覆われたと思ったら一瞬で全ての魔人と魔物が消滅していた。


(こいつは、危険だ。もし、敵ならば…………)


「我が主よ。主についての説明をしたいのだが……………」

「え?あ、ああ頼む。」

「畏まりました。主は、職業に開花致しました。青の契約者。それは、選ばれた者のある感情が爆発すると、開花する古の職業。青の契約者は、守護の気持ちが爆発したもの。その、力は他の契約者を遥かに凌駕する力を持ちます。」

「…………わかった。けど、力といっても……」


 そう。全く、感じないのだ。普通の人は、職業に開花すると、気付くのだが、理緒は全くわからなかった。


「特別な職業ですので。それで、青の契約者の力ですが、召喚し契約できるのは、一人ずつでしかできません。ですが、その代わり全ての力を召喚できます。更に、『青』の契約者のみのスキル。受託、これは契約内容が終わると契約相手からスキルや武器が渡されます。」


 ルシフェルに聞いてみると、僕の職業はとても凄いものらしい。もし、これが本当ならば…………今度こそ大事なものを守れるかもしれない。今度……………?何を言っているんだ僕は。もう、陽は……………。


「……………とりあえず皆が混乱しているから説明に行くよ」

「畏まりました。では、私は一度消えましょう」


 クルトは、動揺していた。光が放たれ魔人が消えたのだ。もし、これが転移魔法ならばとてつもなくヤバイことになる。相手が転移魔法を使えるのならば、常に戦争の警戒をしなければならないからだ。


「周囲に気を配りながら戻るぞ!今のは、転移魔……」

「違いますよ」

「どういうことだ? 」


 クルトの言葉を遮り、声をあげる。クルトが後ろを振り返ると、理緒がいた。理緒を見て真っ先に声をあげたのは隆希だった。


「無事でよかった!…………陽は?」


 そういえばいないと騒がしくなる。理緒は、今にも噛み砕けるかの勢いで歯を噛み締めた。


「死んだよ。陽は……死んだんだ。」

「……な!おい、どういうことだよ!」


 翼が襲いかかってきた。胸ぐらを掴まれるが理緒が、抵抗することなかった。理緒は、再度歯を噛み締め、言葉を紡いだ。


「……………陽は俺を守って死んだんだよ!」


 その言葉を聞いたクラスメイトは、信じられないといった顔をしていた。中には、理緒を叱咤するものや悲しみに泣くものがいた。


 理緒は、全てを話した。陽のこと。陽を殺した、魔人のこと。魔法のこと。そして、職業のこと。


 全ての話を聞いた、クラスメイトは言葉を失っていた。それは、クルトや、騎士団も同じだった。


「…………クルト団長。俺は、ここを出ていきます。……誰かを守れるぐらい強くなりたい。今まで、ありがとうございました。」


 理緒を止めるものはいなかったーー否、止められるものは、いなかった。理緒の表情を見てしまったからだ。


 彼は、泣いていた。涙を流しながら、悔しさで唇を噛み血を出しながら。そんな彼を止める者も、追う者もいなかった。


 理緒は、強くなり誰かを守るために行動することを決意し、契約したルシフェルと共に王都を出ていった。



         そして始まった。

   


  ーーー理緒の異世界での運命に囚われた物語がーーー






ステータス

望月 理緒 17歳 男 青の契約者


職業 青の契約者


スキル 召喚 契約 受託


 

おかしな所は、感想などでご指摘下さい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
href="http://narou.dip.jp/rank/index_rank_in.php">小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ