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青の大罪~最強の契約~  作者: 幽玄の奏者
第二章 才能開花編
31/44

奴隷少年

短いです。

「さて、君がリオ君だね?」

「は、はい。そうなんですけど……………」

「ん?どうかしたのかい?」

「……………いや、何で黒子の被ってるんですか!?」  

「こいつは、極度の恥ずかしがり屋なんだよ」


 ジークフリートさんは、呆れたように言った。当の本人であるギルマスの顔は見えないが、恥ずかしがっているのが分かった。


「何か……………もう、いいです。」

「……………すまねぇな」


 ジークフリートさんを見るに、付き合いが長いのだろう。もう、保護者と言われても疑わない。


「えと、それで僕に何の用ですか?」

「まず、今回の大暴走スタンピードでの活躍のお礼と謝罪だ。ありがとう。君のおかげで、この町は救われた。この町の代表としてお礼を言うよ。」

「いえ、お礼を言われることは何もしてないですよ。ただ……………あの少女を守りたかっただけですから。」

「それでもだよ。そして……………謝罪だ。本来ならば、Eランクの冒険者が大活躍をしたんだ。Bランクまで上げても良いのだが……………すまない。Cランクまでしか、上げることが出来なかった。」


 そう言うと、ギルマスは頭を下げた。僕は、権力者であるギルマスが頭を下げたことに驚いた。

 

「サブマスの俺からも謝る。すまなかった。」


 そう言って、頭を下げるジークフリートさん。サブマスター?それは、おかしい。ジークフリートさんは、戦っていたぞ?まさか、サブマスの職業って戦えるのか!?


「あの……………サブマスの職業でも戦えるんですか?」

「ん?お前、知らんのかい?職業ってのは努力とか称号で変わるんだぜ?てか、こいつなんて、元は村人だからな」


 そう言って、ギルマスを指した。嘘だろ!?そうか。僕は、職業の概念に囚われていたのか。


「まぁ、それはいいとして。こんな大規模な大暴走スタンピードの原因は?」


 グランデが、話を変えた。すると、ギルマスは真剣な顔へ変わった。いや、見えないけど。雰囲気的に。


「それが……………分からないんだ。現在、調査中だよ。」

「そうですか。」

「あぁ。……………おっと、そろそろ時間だ。すまないが、仕事があるので失礼するよ。」


 そう言うと、部屋から出ていった。


「あぁ、そうだ。お前に会いたいって奴がいるぜ」


 ジークフリートさんが、言う。会いたい人?そんな、人いるの

だろうか?


「入ってきな」


 ガチャリと音がして、金髪の少年が入ってきた。眉目秀麗で何というか……………イケメンすぎだろ!って感じだ。


「僕はライトって言います。妹を助けてくれてありがとうございました。」


 その少年の首にも同じ首輪がついていた。そして、その眼には明らかな殺意が籠ってるのだが理緒は、気付かない。 




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