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第五話 一人旅! 修行回は人気がないというが安心しろ、ある意味修行回だ!

話が進まない……

 さて、あの後1時間戦闘を行なって3つ程魔石を手に入れた。


『魔石:希にモンスターが落とす魔力の含まれた石。(魔法生産素材)』


 どうやらこの石は錬金術などに使うらしい。

 とはいえ、今大事なのは俺の命だ。俺は魔石を使用する。


 MPが30程ずつ、合計90増えた。……これをまだ続けなければいけないのか。憂鬱だ。

 そう思いながら飛びかかってきたゴブリンを斬る。この作業にも慣れてきたな。


 ゴブリンは消えるが、そのドロップアイテムはちゃんと俺のアイテムボックスに入っている。アイテムに『剥ぎ取りナイフ』があれば自動的にやってくれるらしい。便利だな。


「レベルも上がったし、後は満足いくまで魔石が集まれば……お、魔石ゲット」


 多分33匹目のゴブリン(職業まで言ってられるか)で4つ目。これはいいペースなのか? 50匹に1個という確率らしいし、充分に運がいいのだろう。

 どちらにせよまだ集めないといけないんだ。もう少し進んでもいいか?

 と、その前にレベルを確認しておこう。




名前

 遊羽Lv10


 性別

 


 種族

 偽人ホムンクルス


 職業 メイン:遊人Lv3

     サブ:職人Lv1


 所持金:1480エン


 ステータス


 HP:140/140

 MP:87

 SP:65/65

 攻撃:21(+1)

 防御:23(+5)

 知力:20

 精神:20

 敏捷:19(+1)

 器用:16

 運:12


 SB残り:90


 装備


 頭:『バンダナ:防御+1』

 胴:『ボロ皮の鎧:防御+1』

 腕 右:『ただのミサンガ:防御+1』 

左:『ただのミサンガ:防御+1』

 腰:『麻のズボン:防御+1』

 靴:『ボロの靴:敏捷+1』

 武器 右:『ショートソード(粗悪品):攻撃+1』

    左:なし


 ギフトスキル




 スキル


 『武器:剣術Lv5』『魔法:土属性Lv1』『錬金Lv1』『調律Lv1』『賭博Lv4』『ステップLv4』『全能力上昇Lv1』


 称号

 NEW《駆け出し冒険者》NEW《唯一存在》NEW《禁忌の体》


 ※プレイヤーレベルが10を超えたため新たに《称号》を閲覧可能になりました。

  称号とは、持っているだけで効果を与えるパッシブ効果です。

  なお、レベル1以降から効果そのものは発動しております。





 なんか増えてる。


「称号ねぇ……というかこの効果ってどんなもんなんだ?」


《駆け出し冒険者》:冒険者としての第一歩を踏み込んだものに付けられる称号。全ステータスに補正微


《唯一存在》:ただ一人の種族となった人物に付けられる称号。レベルアップ時の取得SPアップ


《禁忌の体》:人の域を外れてしまった人間に付けられる称号。レアスキル取得条件。


 なんだこれ。唯一存在は強いな。

 プレイヤーはレベルが上がると『SPステータスポイント』というものがもらえて、このポイントを消費しステータスを上げるのだが、普通は1レベルアップ毎に3ポイントづつ。それが俺は10。3倍以上だ。チートくせえなんてもんじゃないな。

 単純計算で他のプレイヤーの三倍の強さってことなんだし。

 しかし、それを置いとくとしてもこの禁忌の体って……。

レアスキルを取得するわけじゃなくて、その前段階ってことか?


「称号については今考えても意味がないな。不確定要素が多い」


 とりあえずここはレアスキルとやらの一つでも手に入れてから考えようか。


 遊人の職業レベルも少しずつにだが順調に上がっている。

 職業は確か……戦士を例えにすると、職業レベルが10を超えた時に初期職である『戦士』の派生として、『重戦士』『軽戦士』『剣士』『槍使い』『弓使い』『格闘家』などの下位職というのが現れる。プレイスタイルによって、『斧使い』とか『盗賊』『鎌使い』なんてのも出ることがあるらしいが……。その転職した職をさらに10にしたらまた戦士のレベル1にいつでも転職できるようになり、そこからまた別の上位職に転職してってどんどん増やせるんだよな。さらにその上位を狙ってもいいし、職を集めるのもいいらしいが……『戦士』からいきなり『魔法使い』に転職するなどはできないと。さらに、サブ職のレベルはメインの半分ぐらいしか経験値が入らない。


 俺のサブである職人は生産や採掘をしてレベルを上げるらしいから戦闘では経験値は入らないが……。今度は生産も試してみるか。


 職業はまだ進展なしだから、スキルに移ろう。

 こっちも順調……っていうか、賭博のレベルが驚くほどのペースで上がっている。

 これはあれか、運が良くなるだけに、レアドロップを出せば経験値が上がるのか? もしかしてあの魔石もこのスキルのおかげだったりして。それならネタとは言えとった甲斐があったというものだ。


とりあえず、勿体ないのでSBは振っておこう。



名前

 遊羽Lv10


 性別

 


 種族

 偽人ホムンクルス


 職業 メイン:遊人Lv3

     サブ:職人Lv1


 所持金:1480エン


 ステータス


 HP:140/140

 MP:87

 SP:65/65

 攻撃:41(+1)

 防御:33(+5)

 知力:20

 精神:40

 敏捷:49(+1)

 器用:26

 運:12


 SB残り:0


 装備


 頭:『バンダナ:防御+1』

 胴:『ボロ皮の鎧:防御+1』

 腕 右:『ただのミサンガ:防御+1』 

左:『ただのミサンガ:防御+1』

 腰:『麻のズボン:防御+1』

 靴:『ボロの靴:敏捷+1』

 武器 右:『ショートソード(粗悪品):攻撃+1』

    左:なし


 ギフトスキル




 スキル


 『武器:剣術Lv5』『魔法:土属性Lv1』『錬金Lv1』『調律Lv1』『賭博Lv4』『ステップLv4』『全能力上昇Lv1』


 称号

 NEW《駆け出し冒険者》NEW《唯一存在》NEW《禁忌の体》




 俺が意気揚々と森の奥に進んでいくと、途中でサイ姉にあった。


「あら、愚弟じゃない。一人で頑張っているようね。誰かとパーティ組まないの?」

 ゴブリンを焼き殺してたサイ姉が白々しく俺に問いかける。


「俺が集団行動苦手だって知ってるだろ?」

「あら、私たちといた時はいい仕事してたじゃない」

「まあ……兄弟だしな……ってか、サイ姉は何でこんな所にいるんだよ。さっき効率計算とか言って草原の方に行ったんじゃねえのかよ」

「ああ、あれ? やめたわ」

「は?」


 いや、おかしい。あのサイ姉が何かを途中で投げ出すだって?


「だって、効率とか作業ゲーとか、つまんないじゃない。途中で気付いて、戻ってきたのよ」

「……そうですかい」


 あの姉をここまで変えるとは、恐ろしきVRの魔力。


「じゃ、俺はもう少し奥に行くから。サイ姉も頑張れよ」

「ええ、愚弟に言われるほどでもないわ。それよりあなたも死なないようにね」

「へいへい」


 さて、それじゃ行きますか。



「……うへぇ、迷ったな」


 どうやら奥まで来すぎたようだ。


「まあ、MPに余裕はできたから問題ないけど……」


 あの後さらに大量のゴブリンを駆逐し、魔石を10個程手に入れた。


 倒したゴブリンは


 ゴブリン、ゴブリンナイト、ゴブリンソルジャー、ゴブリンファイター、ゴブリンモンク、ゴブリンアーチャー、ゴブリンランサー、ゴブリンウォリアー、ゴブリンシーフ、ゴブリンアサシン、ゴブリンサムライ、ゴブリンハンター、ゴブリンエリート、ゴブリンテイマー、ゴブリンメイジ、ゴブリンシャーマン、ゴブリンエンチャンター、ゴブリンプリースト、ゴブリンウィザード、ゴブリンネクロマンサー、ゴブリンバード、ゴブリンガンブラー、ゴブリンダンサー、ゴブリンピエロ、ゴブリンサイエンティスト、ゴブリンスミス、ゴブリンメイカー、ゴブリンサーチャーその他もろもろ……


 思い出しただけで嫌になるぐらいのゴブリンを屠ってきた。ああ、本当に運営は何を考えてこんなもの作ったんだ……。


 まあ、おかげでMPは溜まったな。レベルも15になったし、ステータスも増えている。

 それじゃあ後は帰り道を探し……っ!!


「ここ……は」


 おかしい。そう思ったときには遅かった。


 俺はいきなり宙に放り出され、そのまま意識を失った。




「はっ!」


 目が覚めたのは街の広場中央にある石像の前。

 俺が初めてこの街に来た時に転移した場所だ。そしてここはとある条件での転移ポイントでもある。

 俺は悟った。


「ああ、『死んだ』のか」


 このゲームでは、フィールドで死んだら問答無用でこの石像前に転移する。

 つまり、俺がここに居るということはやはり俺は死んだのだろう。


「誰に何をされたのかは知らんが……死んだってことは……デスペナか~」


 デスペナルティ。それは死んだ時に課せられる罰ゲームのようなものだ。

 ゲームによって内容は変わるが、このゲームの場合だと……


「所持金の三割減少に……レベルを5、剥奪。……俺のゴブリン地獄を返せこのやろう!!」


 俺が機械のように殺しまくって手に入れた経験値が全部パァだ。まったく。このデスペナはレベルが10以下の場合は課せられないという救済処置もあるが、レベル15の俺には関係ない。じゃあ俺のステータスは……あれ?



名前

 遊羽Lv10


 性別

 


 種族

 偽人ホムンクルス


 職業 メイン:遊人Lv3

     サブ:職人Lv1


 所持金:3560エン


 ステータス


 HP:140/140

 MP:332

 SP:65/65

 攻撃:51(+1)

 防御:43(+5)

 知力:40

 精神:40

 敏捷:49(+1)

 器用:36

 運:12


 SB残り:0


 装備


 頭:『バンダナ:防御+1』

 胴:『ボロ皮の鎧:防御+1』

 腕 右:『ただのミサンガ:防御+1』 

左:『ただのミサンガ:防御+1』

 腰:『麻のズボン:防御+1』

 靴:『ボロの靴:敏捷+1』

 武器 右:『ショートソード(粗悪品):攻撃+1』

    左:なし


 ギフトスキル


 NEW『衰えぬ体』


 スキル


 『武器:剣術Lv12』『魔法:土属性Lv1』『錬金Lv1』『調律Lv1』『賭博Lv6』『ステップLv8』『全能力上昇Lv1』


 称号

 《駆け出し冒険者》《唯一存在》《禁忌の体》




どういうことだ? この場合レベル5の分、つまりはSB、もしくはSBを使用して強化したステータスから50ポイント分数値が引かれるはずなのに、ステータスに変化がない? レベルが5上がってから使った50ポイント分も変化なしだし……

 とおもったら、念願のギフトスキルが見えるようになっていた。


『衰えぬ体』:ステータスの最大値が下がらなくなる。


 ……使えるのかどうか微妙なスキルだな。まず、ステータスの最大値を減らすような技はこのゲームではないだろう。というか、デバフという魔法があるのだが、それも最大値ではなく、一時的にステータス値を下げるだけなので、このスキルは役に立たないはずだ。

 まあ、レベルが下がれば最大値も下がるが……っと待て、つまりはこれのおかげで、レベルが下がってもステータスの値が下がらなかったのか? ってことは…………。


「おいおい、まじかよ、なんだこのギフト…………」


 俺はとんでもないものを手に入れてしまったらしい。


主人公チートの一端がはみ出し始めましたね。

一体どんな最強主人公になっていくのか……

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