表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
介護士として  作者: レフ
3/3

見えない死を見つめる

「死んでしまいたい」

そうおっしゃる利用者様は 何名もおられる

笑って言う方もあれば

泣きながら言う方もある


「コロッと逝ってしまいたい」

などと笑顔でおっしゃる利用者様には

「長生きしてからね」

と 言葉をかける


「今すぐ逝ってしまいたい」

などと泣きながらおっしゃる利用者様には

「私が悲しむから、もう少し長生きしてほしいです」

と お願いする


「死」に関する話は

返答に物凄く気を使う

無言で対応するのも不自然な気がするし

何とか知恵を絞って言葉を紡いでいる状態だ


「歳をとる」意味の中には

「死」も含まれていると思う

それを否定することは

実のところ 私はあまりしたくない

高齢者の方々にとっては

自然な流れの中で

話されている話題なのだろう


「死にたい」に対する返答の正解はきっと

私には一生見つけられない


ただ 私は貴方たちが大好きだから

「長生きしてほしい。まだまだ一緒に過ごしたい」

そう願うエゴを

どうか 赦してください

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ