第1章、デジタル世界
(とある日、デジタル世界で)
「グロロロ」
「サンダースパイダーだね、デジタル世界の驚異的なウイルス!」
「我々の攻撃で、撃破するぞ、雪風」
「おう、行こうぜ、紫呉、はぁー、火炎の剣」
「ふぅー、岩槌」
「グロロロ」
「火炎斬」ドーン
「ギュロロロ」
「落ちろ!ストーンスタンプ」ドーン「落ちたぞ、雪風」
「おう、これで終わりだ、火炎斬奥義、火炎一刀」ザーン
「グロロ、ギュルリ」パーン
「ウイルス討伐を確認、報酬金として、5000円がチャージされました」
「やはり、強い敵を倒すと、チャージ金も弾むなぁ」
「バグとウイルスでは、被害の度が違うからなぁ」
「バグでは数百円、ウイルスだと数千円かぁ、全然違うなぁ」
(ログアウト後)
ピピピ「今日で5450円かぁ、万までは、まだまだだな」
「最近、ウイルスでも、小規模は小中高生が倒しちゃうもんね」
「俺達は、中、大規模なバグ及びウイルス討伐をして稼ぐだけさ」
ピピピ「デジタル世界に中及び大規模なウイルス発生」
「話しているそばから、来やがったなぁ、行くぞー」
「行くかぁ、せーの、デジタルロック、潜入」
「ふぃー、到着っと」
「よっ、はっ、てーい」
「ギュワワワ」パーン
「小中高生共がバグを掃討しているなぁ」
「まぁ、小遣い稼ぎには、うってつけだからなぁ」
「さて、俺たちの相手は、・・・あれかぁ、ウイルスモンスター、フリーズバード、パソコンが固まる原因のウイルスだね」
「フリーズって事は、属性ウイルスかぁ?」
「氷属性で氷結型って事だ」
「まぁ、俺の火炎の剣とお前の岩槌で倒せるだろう」
「(だが、妙だな、フリーズバードなら中で・・・中及び大規模って事は、大規模な奴が別にいるってことかぁ)」
「雪風、注意しろ!大規模な奴は別にいる」
「な!まさか、・・・」
ボォー、ボォー「ギュロロロワー」
「な、あ、あいつは、大規模ウイルス、フレアスーコピオン!」
「サソリ型の凶悪ウイルス、あんなの二人じゃ無理だろ」
「でも、どうする、小中高生達の今の戦力では、足止めも無理だ」
「マジックバースト」ドドーン
「ギュワワワ」
「ん、あれは、魔法少女?」
「大丈夫、二人とも」
「夕奈かぁ、お前もこのゲーム世界に来たのか」
「うん、今月から、私もデジバトに潜入できるようしたんだ」
「それで、アバター作成で魔法少女、レア装備で来やがって」
「アリーナやドームで鍛えていたら、入手出来ちゃった」
「幸運の持ち主かよ」
「それより、どうする、中規模のフリーズバード、大規模のフレアスーコピオン、どちらも、手強いし、一筋縄では行かないぞ」
「三対二、普通に考えたら、俺達の方が優勢ではあるが、相手が相手だ、油断すれば、あっという間に全滅する」
「それに、フレアスーコピオンは、大規模ウイルスではなく、厄災級ウイルスだ」
「な、なんだって、厄災級って、そんなの、我々が手に負える敵じゃないぞ」
その時、ドーン「くっ、なんて強さだ、装甲が固すぎる」
「大丈夫かぁ、って、春風じゃないか」
「ん、あ、雪風先輩、それに、紫呉先輩も」
「お前、一人で、フレアスーコピオンに挑むなんて、無茶だぞ」
「仕方ないだろ、夏風、秋風、冬風がやられて」
「ギルド、季節風の4人組の中3人がやられるなんて」
「手に負えない、ウイルス、だが、放置していれば、やがて、交通系が麻痺してしまう、信号機がやられ、操縦系が乗っ取られる」
「フレアスーコピオンってそんなに、やばいのかぁ?」
「だから、厄災及び災害級って言われているんだよ」
「どうするんだよ?」
「大丈夫だろ、こんな時用にいるんだろ、運営側の秘密兵である、魔導兵、魔装兵が」
「運営側にチート兵かぁ、プレイヤーでは、絶対破壊不可能」
ブーン、ブーン、ブーン、ガシャン、ガシャン、ガシュン
「おや、話していたら、お出ましかぁ」
「非常事態発生により、これより、厄災、災害級、ウイルスの、
フレアスーコピオンの掃討を開始します、プレイヤーの皆さまには、ご迷惑をお掛けしましたので、お詫び金として1万5000円分をチャージしますので、ご了承下さい」
「い、1万5000円だと!」
「ほう、運営側といえ、珍しいなぁ」
「やったー、大金ゲットー」
「夕菜は嬉しそうだな」
「当たり前じゃん、女子は金とおしゃれが命ですから」
「デジタルロック、プラベートのダンスバトルで稼いでたんじゃないのか、楽勝って言っていたじゃん」
「まぁね、でもダンスバトルだと、せいぜい1000円から2500円程度だからね、デジバトの方が高額収入できそうだったから」
ドーン、ドーン「キュルルルル」」
「ん、なんか変だぞ」