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密着ブラック企業ハンター

作者: 夏果

今や聞くことが珍しくない『ブラック企業』と言うワード、近年のアンケート調査によると『自分の会社はブラック企業ですか?』という質問に対し約40パーセントが『はい』と答えたという……社会問題として常在化するこの悪に対して戦う一人の男がいた――『ブラック企業ハンター』と彼は呼ばれている。今回当取材班は多忙である彼とコンタクトし取材する機会を得た。これはその取材記録である。


お名前を教えてください。

『ブラック企業ハンターだ、俺も警察に追われている身なので実名は勘弁してもらいたい』


ブラック企業ハンターのお仕事とは?

『主にブラック企業の爆破だな』


どうやって爆破を?

『夜間に普通に忍び込んでという場合がほとんどだが、日中にブラック企業を襲撃することもある』


どうしてこの仕事を?

『不当な給与、サービス残業、残業時間の超過、休日出勤などに苦しめられている人々を救うためだ。』


すばらしいですね

『それほどでもない』


やりがいは?

『企業を爆破した達成感、というのもあるがやはりブラック企業から開放した人々の笑顔が見れることだな』


いつから活動を?

『4年前からだ、最初はテロだと騒がれたものだがな』


お仲間は?

『世で出回っている噂の通りだ。実行犯は俺だが仲間、協力者は複数人いる。ブラック企業の爆破で職を失った人達へのアフターケアも大事な仕事だからな。そっちを任せることが多い』


どうやってブラック企業を見つけてる?

『すまんが企業秘密だ』


ブラック企業に対して一言

『次はお前の番だ、覚悟しておけ』


どうしてこの取材を受けようと思ったか?

『世に俺達の活動を知らしめる為……というのが一つ、そしてもう一つは――お前たちを潰すためだ』


え?

『巧妙に隠しているようだがこの会社にもサービス残業と休日出勤があるな? 俺は言ったな? 次はお前らの番だと』


ついたてを外せ! 正体を全国に放送するんだ!

『無駄だ』


き、機材が!? 

『俺はブラック企業ハンター、すべてのブラック企業を潰す男だ』


この放送後、ブラック企業の割合は半数にまで減ったと言う……



うちの会社にも現われねーかな……

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