プロローグ
「ふぅーー」
俺、天辻悠斗は午後の授業が終わり絶賛机に突っ伏しているところだ。
ちなみに午後最後の授業は国語。なーにがこの場面の主人公の心情を答えろだ。そんなもん作者に聞けってんだよバーカ。
そんな悪態をつきながら、体を起こし、バックに荷物を詰めていく。
「悠斗〜帰るのか〜?」
荷物を詰め終え、席を立とうとしたとき声をかけられた。
「ああ。何か用か?」
声をかけてきたのは、クラスメートの上条奏真。
金髪でTHE陽キャって感じの見た目をしている。もちろんイケメン。
えっ俺?もちろんイケメン...ではないです。はい、すいません調子に乗りました。どこにでもいる一般ピーポーです、はい。
さて俺の顔面の話は置いといて、俺とこいつの話だ。俺とこいつはクラス替えをしたときたまたま席が近く、意外と趣味が合いよく話すようになった。今回もそういった話題だろうな。
「そうそう。ちょとトロ上げ手伝ってくんね?」
一応説明しておくと、『トロ上げ』というのはトロフィー上げの略称だ。俺とこいつが一緒にプレイしているゲームは3対3で戦うゲームで、フレンドとパーティを組んで戦うこともできる。
こういうゲームは、知らない人とパーティーを組んで戦うより、知り合いと組んで戦った方が勝ちやすいし、シンプルに楽しい。そういう意味で誘われたのだろうが...
「悪いな。そのゲームもう飽きちまったんだよ。」
「まじか!相変わらず悠斗は飽きるの早ぇーなー」
そう何を隠そう、俺はゲームが好きでスマホには大量のソシャゲがインストールされている。しかし、その大量のゲームの内、ほとんどは入ってるだけで今は全くやってない。
まぁ一部ログインだけしてるものもあるが...ん?やらないなら消せばいいって?甘い!インド人が飲むコーヒーより甘い!!ソシャゲっていうのはだな、色々なアニメとかとコラボするんだよ!そのときに、チュートリアルから始めるのはダルい、まじでダルい。だからソシャゲは消さずに入れておくに越したことない。はい、ここテスト出るよー
「奏真よ。それは君がまだソシャゲの闇を知らないだけだ。あれは酷かった...何度も石を砕いて、コンテニューを続け、死闘の果て倒しゲットしたボスモンスター。しかし、翌日からは気軽に何度も引けるガチャに入っていやがったんだ...」
あれは酷かった。まじで運営に抗議しようと思った。でもSNSで炎上してたからそれで許してや...るわけねーだろが!俺の石返せボケェェーー!!
「おっおう...それは災難だったな。うん。」
あれ、これまじで引かれちゃったヤツだ。待ってー僕を見捨てないでーー(迫真)
「まぁそういうことだから。じゃあ帰るわ。またな。」
「おう。またな。」
椅子から立ち上がり、奏真に背を向け教室を出る。階段を下り、靴を履き替え外に出る。外は涼しい風が吹いていて心地いい。ちなみに今は5月。ちょうどいい気温で過ごしやすい。家に向かって歩き出しながら、ポケットからスマホを取り出す。
「面白そーなゲームあるかなー」
呟きながら、指をスライドしていく。そのとき、誤ってポップアップしてきた広告をタップしてしまう。
「あっ、ヤッベ。」
すぐに、ページを戻そうとしたしたが、ページの題名が目に留まり躊躇してしまう。
「ウェポン.バトル..ロワイヤル...?なんだこのゲーム?ちょっと面白そうだな。」
ページのトップには『Weapon Battle Royale』の文字が。このゲームとの出会いが、悠斗の日常を大きく変えていく...
最後までお読みいただきありがとうございます。この作品は僕の処女作となります。そのため、文章や言葉遣いがおかしいところが数多く存在すると思います。そういった点は、コメントで教えていただけると幸いです。
最後に、これからも『武器の世界へようこそ〜武器スキルで戦う世界で、俺だけスキルを連発できるんだが!?〜』をよろしくお願いします!!