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あらすじ

 救援の謝礼を支払えないメフィニ劇団に恩を返すべく、勇一は自らを多腕の女傭兵アトラスタ・クヴァへ渡した。

 アトラスタは稼ぎ口を探すために、勇一を連れて腐れ縁のラレイがいるダンドターロルへ向かう。

 そこで話し合い、同盟の最大都市ヴァパでならよく稼ぐことができるだろうという結論に達した。早くアトラスタへの返済を終わらせ、彼女に預けた腕輪を取り戻したい勇一。

 ところが彼はアトラスタの気づかいと、自らの甘さにより命を落としてしまう。蘇生したはいいものの、竜人の入れ墨をすることがどれだけ重い意味を持つのか心に刻んだ勇一は、二度と後悔しない行動をしようと誓う。


 中央都市ヴァパ。そこは多種多様な種族が入り乱れる同盟最大の都市だ。勇一はそこでヒュドラの娼婦ナル―、デュパン、ヒルドゥーリンと身体を重ねる。彼女らは勇一に入れ墨を施したファーラーク・フォーナーの話をし、彼はその足跡が自分と交わったことに小さな喜びを感じるのだった。

 その後アトラスタと落ち合った酒場で喧嘩を売られる勇一。辛くもこれを撃退したが、彼は殺人と女を抱くという経験が自らのタガを外していることに気づかなかった。


 大陸南で発生したゴブリンの群れを、同盟軍と傭兵たちが迎え撃つ。それに参加し見事生き残った勇一は、誘われるがままにアトラスタと関係を持つ。褒賞として与えられた金でアトラスタへの返済を終えヴィヴァルニアへと向かう。再び寄ったダンドターロルで待っていたのは一部が崩れた街と、ラレイが誘拐されたという情報だった。

 勇一は自分を看病してくれたラレイへ恩を返すべく、彼女を救いに行くアトラスタを追いかける。恩返しだから無償だと言い張る彼を呆れつつ内心嬉しく思うアトラスタは、彼を連れて行く。

 生き埋めになりながらも星魔法によって脱出した二人は、ついにラレイの救出に成功する。有角族の長ダラン・ウェイキンも合流し、ラレイ誘拐事件は解決したかに見えた。


 突如発生した亀裂。タイミングがあまりにも良すぎると不審に思った勇一は、アトラスタが止めるのも聞かずに走り出す。開きかけた亀裂のそばには、復讐を誓った相手「仮面の男」。怒りのままに飛び掛かる勇一をあざ笑い、風魔法によって飛び去る男。開くすんでの所で合流したアイリーンによって亀裂は処理され、一同は当面の危機が去ったことに安堵するのだった。


 誘拐犯をダランに引き渡し、アトラスタに金を返した。ここにいる理由はないと立ち去ろうとする勇一にアイリーンが声をかける。彼女が言うには男の捜索を自分たちに任せ、ヴィヴァルニアに来てほしいという。

 突然の勧誘に戸惑いながらも了承する勇一。アトラスタは同盟軍に参加し、ラレイと二人でダンドターロルに住むことになった。そして自らに宿る命の予感を伝えず、勇一を見送るのだった。

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