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第玖ノ巻「天界秘話」

10世紀前、神が一人の少女を地上におくった。その少女は地上で様々な経験を積み、そして、天神につれられ、天界に帰ってきた。俺はその全てを見ていた。地上での生活の中で、様々な経験を積み、立派な大人に育った彼女を見て、自分も地上に行きたいとさえ思った。毎日毎日命令されて、こんな毎日、こんな世界面白くもなんともない。だが俺は天使。天界でも一番身分の低い存在。そんな俺に天界を変えることなんてできるはずもなく、ただ退屈な日々を送るだけだった…。だがそんなある日、何やら面白そうなものを見つけた。天界・天人にかんする文書だ。そこには、天界や天人に関する様々なことが書いてあった。そして、さらに驚くべきことが書かれていた。それは、地上に送られた天人が、地上での生活で様々な経験を積むと、強大なエネルギーを秘めるということ…。それこそ世界を作り変えるほどの…。そしてこれを見て、俺は決めた。世界を作り変える。天人が、俺が支配する世界にしてやると。だが、身分の低い天使にそんなこと出来るはずはない。だから俺は、今の神を殺すことにした。殺すと言っても、物理的に殺すのは不可能だ。だから、精神的社会的に殺すことにした。そして俺は、神に対する悪い噂を流した。その噂は瞬く間に広がっていった。…人間界も天界も、結局は同じようなことが起こる。噂を流せばすぐに広まるし、その人に嫌悪を抱く…。汚れ多きは地上だけでなく、天界も同じだ。そして、天使の中から次の神の座を決める"神位締結の儀"が執り行われた。今までの良くない噂により印象の悪くなった神は、今回神の座から降ろされてしまった。そして、次の神の座についたのは、俺だ。一つ目の計画、神を神の座から引きずり下ろすことは出来た。次に俺は、天界にいる少女一人を、地上に送った。そこで経験を積んでエネルギーをためさせ、既に天界に戻ってきた女と力を合わせれば、世界を作り変えることができる…!そして最後に俺は、元神を天界から追放した。これで俺の計画を邪魔するものは誰もいない!全ての者が俺を崇める世界に作り変わるのも時間の問題…!そうすれば、このつまらない日々ともおさらばだ…!


「…けて、…助けて…。」


声が聞こえる。とても綺麗な声だ。


「待ってろ、今助けてやる…!」


手を伸ばす。でも届かなくて、どんどん離れていく。消えていく。そしていつのまにか真っ暗になって、僕は目を覚ました。


「…っ!ここは、どこだ…?」


こうして、最悪の竹取物語は幕を開けた。

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