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第伍ノ巻「人里で噂の輝夜姫」

輝夜姫が大人になってから数週間がたった。僕が生み出したお金のおかげで少し裕福になった霊夢は、人里で売っていた綺麗な着物を輝夜に買ってあげた。それを着た輝夜はとても綺麗だった。だが、輝夜が綺麗なのは見た目だけではない。輝夜は声がとても綺麗で、聴くものを魅了する。輝夜の声を聴くと、疲れてたり、落ち込んでたりしていても、たちまち元気になってしまう。霊夢も輝夜に結構慣れてきたらしく、とても仲が良さげだ。…でも、物語通りに行くのなら、輝夜は月から来た人で、いづれは月に…。いや、今は考えるのをやめよう。霊夢には遅かれ早かれ言うことになるだろうし…。


「どうしたの?悲しそうな顔して。」

「いや、なんでもないんだ。」

「そう、それならいいけど…。あ、ちょっとお使い頼んでいいかしら?人里で買い物して来てほしいんだけど。」

「分かった。行ってくるね。」

「頼んだわね。」


そうして霊夢にお使いを頼まれ、僕は人里へ向かった。そして人里についた僕は、すぐに買い物を済ませた。そして帰り道、男が数人集まってひそひそ話しているのが聞こえた。若干罪悪感はあったが、横を通り過ぎるふりをして話を盗み聞きする。


「最近博麗神社にすごい綺麗な人が居候してるらしいぜ…。」

「マジかよ…。俺独身なんだけど、嫁にもらえたりしねーかな…。」

「俺も独身でさー、もう一人は嫌だよ…。」

「ちょっと博麗神社に行って、一目見てこようぜ…。」

「そうだな、よし行こう…。」


そしてその人たちは博麗神社の方へ向かって歩いて行った。…何をバカなことを言っているのか、とても輝夜があの人たちのものになるとは思えない。ひとまず僕は、彼らの先を行くように小走りで神社に戻っていった。そして……。


「輝夜姫を僕にください!」

「俺にもください!」

「僕も!」

「吾輩も吾輩も!」

「我も我も!」

「ちょっとこれどうなってるのよ……。」

「なんか輝夜が人里でちょっとした噂になってるみたいで……。物語では結婚を迫られたかぐや姫は彼らに”五つの難題”を出すんです。」

「五つの難題?そんなの出すまでもないわ!輝夜はあなた達には渡さない!さっさと帰りなさい!」

「わかりました。皆さんの結婚のお誘い、受けましょう。」

「本気なの輝夜!?」

「ただし、今から皆さんに、”五つの難題”を出します。それを一番に成し遂げたものと結婚しましょう。」

「そ、その五つの難題とは……?」

「皆さんにはあるものを持ってきていただきたい。まず一つ目は”不死鳥の髪”、二つ目は”吸血鬼の輝く羽”、三つめは”永遠亭の不死の薬”、四つ目は”地霊殿の悟り妖怪が持つ第三の目”、そして最後は”守屋神社の山の神が持つ御柱”。以上のどれか一つを一番早く持ってきたものと、私は結婚します。」

「よ、よし!俺が一番乗りだ!」

「あ、待て!俺が最初だ!」

「違う!私が最初である!」

「吾輩だ吾輩だ!」

「我だ我だ!」


そうして彼らは競い合うように博麗神社を後にした。


「輝夜!なんであんなこと言ったのよ!」

「だって、きっぱり断ってしまうのは失礼かなと思って……。」

「でも、とても持ってこれるようなものとは思えないから、たぶん大丈夫だと思うけど……。」

「でも、あいつらの目は本気だったわ……。本気になれば命を懸けても持ってくるかも……。」

「なんとかあの人達をあきらめさせる必要があるな……。」

「……そうだ!あなたお金生み出すこと出来るわよね?そんな感じで、さっき輝夜が言った五つの物も生み出せないの?」

「……?たぶんできると思うけど……。あ、それを作ってあの人たちの前で輝夜に渡してあきらめてもらえばいいのか!成功するかはちょっと心配だけど……。」

「まぁその時はそのときよ!早速やるわよ!」


そして僕は、霊夢の作戦を実行すべく、輝夜の言った五つの物を作り始めた。そして幸いそれらは容易に作ることが出来た。さらにそれらを作っていく中で、この能力について気付いたことがあった。それは、質=質ではないということ。つまり”金属からでなければ金はつくれない”ということではないということ。石からでも金も木も、さらには髪も作ることが出来た。そしてもう一つ気づいたことは質=量であるということ。例えば石1個から金を作るとすると、だいたい10枚くらい。それに比べてダイヤモンド1個から金を作るとすると、だいたい1000枚くらい作れる。このように石より上質なダイヤモンドを素材にすると、より多くの物がつくれることに築いた。ただ出来上がるものの質が良いほど、数は少なくなってしまう。つまりダイヤモンドから金はさっきの1000枚だが、不死の薬は2個ぐらいしか作れない。今回の計画にこの法則は特に関係ないが、覚えていればこれから何かに役立つだろう。そして計画実行の時がやってきた……。

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