元春という男
第二話です。誤字脱字等のご指摘はどんどんお願いします。
次回の投稿は7/8(日)を予定しています。
彼と出会って数日が経過した。学校では授業が始まり、私は新たな友達が一人でき私と元春、そして新しい友達との三人で行動をするようになった。一時限目の授業が終わり、次の授業は四時限目であったので私たちは食堂で時間をつぶすことにした。その時事件は起こったのだ。元春はA4サイズのプリントをリングノートに閉じる際に彼はおもむろにカバンから穴あけパンチを取り出したのだ。そして彼は穴あけパンチでプリントに26個の穴を開け始めたのだ。当然きれいに穴を開けることはできず、結局彼はあらかじめ穴があけられているA4サイズのルーズリーフにプリントを貼り付けることで解決したようだ。私たちはきれいに穴があけられなかったのは元春のセンスによるものだと思い、実際に挑戦してみたが、結局元春と同じような結果になってしまった。元春の特徴といえば、穴あけパンチ事件のように当たって砕けていくチャレンジ精神の塊なのである。
元春の特徴としてもう一つ紹介したいものがある。それは特定の物に対する集中力である。彼はよくスマートフォンでゲームをしているが、特に某大人気オンラインカードゲームをよくプレイしている。いや、そのゲームしかやっていない。そんな彼を見て元春には「影の王モ・トハール」というあだ名がついてしまった。




