題名つけるのそろそろ9るしい ~前門の壁、後門のトイレ~
「かはっ。ごっほぉ。うえぇぇ。はっっ。ぐほぉっ」
口から、鼻から水が吹き出る。目から流れる涙すらも、まるで体内の海水を排出しているような勢いがある。先ほどまで中に入ろうと流れ込んできたものは突然の圧力の消失によって、先ほどまでと異なる圧力に従い、逆流を起こしていた。
体内から体外への逆流。しこたま飲んで、しこたま吐いた。これが酒なら若気の至りで済ませられる笑い話なのだが海水となると話が違う。致死量振り切りの摂取量で、まさに九死に一生を得たというものだ。
水を吐き出しながら、体にまとわりついていた重い感触も、麻痺するような冷たさも、耳道に入る水の音も、暗い闇も、むせかえる潮の匂いも、水の中で味わったそれら恐怖のほとんど全てが取り除かれていることに、気がついた。未だ吐き出される海水のせいで、のども鼻も塩辛くはあるが。
代わりに、四つ這いの姿勢でついた手に、膝に固い地面の感触が伝わる。
生きている。膝や手のひらから伝わる地面の感覚が、固く冷たいけれども、体を預けられるその安心感が命を感じさせてくれる。
吐いて吐いて、吐くだけ吐いて汚れた地面だったけれども、そんなこと一切気にせず、全てを預けたくなって、地面に横になった。手足を伸ばして体全体で地面を感じる。体全体で大地を感じる。それでも体の後ろ半分が地面に接していない事が少し残念に思えて、たまらず、ほおずりをする。右頬、左頬。額。唇。無性になめてみたくなって、舌にじゃりっとした感触を感じて、舌が擦れる感覚が、無味乾燥なその味わいが、笑えた。笑えて、助かった事を涙した。
しばらくの間、そのままだった。
(恥ずかしい真似をしてしまった)
だいぶ………時間が経過して、だいぶ冷静になった。冷静に、自分の行いを顧みた。恥ずかしい。いや、正直、気持ち悪かった。
(地面をなめ回すって………これなら女性の裸体をなめ回す方が…………いや、どっちもキモいな。キモいのベクトルが違うだけでキモさの程度は変わらないな)
思わず顔を上げ、周囲に誰もいないことを確認してしまった。誰も見ていないことに安心して、今度は自分で思い出して恥ずかしくなった。
冷静に考えて先ほどの俺の行動、追い詰められた極限の状況から解放された人間の行動としては、どうなのだろう。仕方がないで済むのだろうか。
『それこそ、あなたが本当に求めている事なのです』なんて、占い師か心理学者にでも言われたら死ねるな。恥ずかしさで、死ねる。自分の心を解放する前に、この世から解放してしまいそうだ。
(誰も見てなくてよかった。ドアの隅に家政婦とかいなくてよかった)
『ミタ』ならまだしも『見た』だったら死ねる。精神的に、社会的に死ねる。肉体的にも死ねる気がする。恥ずかしさで人は死ねるのか。そもそも、人がいるのかさえもわからない状況なのだが………。
(それにしても………一日に二度も溺れるとは思わなかった、いや、全世界七十億人の人類の中でもそんな人、そうそういないだろうけど)
いつまでも悶えていても仕方が無い。別のことを考える。考えて、全力でなかったことにする。
水の中に沈んで死ぬ思いをした。死を実感して、走馬燈を見た。そして走馬燈の中で思い出した。自分がはじめから溺れていたことを。エルに呼び出される前から既に、俺が死ぬ直前だったことを。
そこからどうやって水のトンネルに行って、エルの所にたどり着いたのかはわからない。歩いていた記憶しかない。
ただ少なくともエルとの喧嘩が原因で、嫌がらせで真夜中の誰もいない海に捨てられたのではないことは確かだった。呼ぶ前から溺れていて、元の場所に戻しただけなのだろう。
何もそこまできちんとご丁寧に元通り戻さなくてもいいではないかとも思うが、それは完全に俺の都合だな。
まあ、生き残れたからこそ言えることでもあるのだけれど。死ぬ直前にそんな聖人のような言葉は吐けないだろう。口汚く罵って恨みながら死んでいく自信がある。人はそこまで上等じゃないという、自信がある。
どちらにせよ、溺れたことは自分の責任。エルは無関係、なら少なくとも二回エルに命を救われた事になるのか。
(ん?二回?)
なんとなく二回と表現したけど、実際どうなんだ。はじめの一回は確かにエルだ。あいつが俺を召喚したと言っていた。じゃあ、二回目、今回はどうなんだ?周りには、誰もいない。というか、ここはどこだ?
一度周囲を見渡したが、それは人に見られてないか確認しただけできちんと周りを調べたわけじゃない。
もう一度、ゆっくりとじっくりとあたりを見渡す。
石造りの部屋、床も壁も天井も、全て石で囲われた百㎡ほどの部屋。
(ここは、さっきの部屋、か?)
さっきの………エルと出会った時の部屋。家具もないただの空間でしかなかった部屋。ここも同じ様に家具もなく、あるのは四面ある壁のうち二つ、向かって左と右の壁に一つずつドアがあるだけ。
木製のドア。
あの時はエルと話していることで精一杯でちゃんと見ていなかったけど、ドアがあった記憶はない。
でも、なかったとしてどうやってこの部屋から出入りするのかと言う話になるから、おそらく俺の記憶違いか何かだろう。そもそも、ほとんどの時間、俺は目が見えていなかったし、見落とす可能性は十分にある。
しかし、見れば見るほど不思議な部屋だ。何もない。天井に照明器具もないのに、部屋の隅を見るのに苦労しない程度には明るい。まるで水のトンネルの再臨みたいな感覚だ。光源がないのに見えている。当然ながら窓はない。
密閉空間なのに空気がよどんでもいない。昔、大学の探検サークルに所属している知り合いに聞いたが、洞窟に入るとき気をつけなければならないのは空気があるかどうかだそうだ。言われてみれば当然の事なのだが、言われるまで気がつかなかった。どうにも、ゲームやアニメに慣れているとそう言った、当たり前の部分を忘れがちになる。実際の洞窟は空気の流れがなくて、ガスがたまってたり、酸素が薄かったりしていて、そう言う場所のことを空気がよどんでると呼んでいた。が、この部屋にはそういうのがない。
無味無臭の一酸化炭素とかなら気がついたときにはもう手遅れ、この世の全てよさようなら、なのだがそんな感じもしない。もしそうなら俺はもう生きてはいない。とっくにお別れしている。
おそらく、光源と同じようにこちらもどうにかなっているのだろう。それがどのようなものかは想像もつかないのだが。
そしてなにより、生活感がない。家具もなければ道具もない。汚れも劣化もない。人が住んだ形跡も、誰も住んでいない形跡もなにもない。
人が住んでいれば跡が残るし、無ければ埃が積もるのだが、それもない。
つまり、ここは常に新築みたいなものだ。うらやましいことだ。
初めての汚れが俺の吐いた海水だと言うのだから、なぜかここが俺の部屋みたいな気分にもなる。マーキングか。
あとは、ドアを確かめてみるか。丁度向かい合わせのように作られたドア。何があるのかわからないけれども、いろいろと調べてみないとな。
二つのドア…………ややこしいな。右とか左とか俺の立ち位置で変わるし。基準を作るか。ちょうど四角だから、わかりやすく東西南北。実際の方角はわからないけど、わかりやすさ重視で。
区別と定義づけは大事だ。理解に繋がる。よし、今向いている壁を基準として、北とする。北壁。従って右側のドアがある壁を東壁。反対は西壁。後ろは………わかるよな。これからはこの基準を元に仮称しよう。
まず、東ドアから。開ける前にドアそのものを観察。木製のドア、彫刻も何も施されていない板をそのまま取り付けただけの味気ないドア。塗料も塗っていない。ドアノブも木製なのだが………丸くて回すタイプ。木製で内部の機構はどうなっているのかわからないが回転はしている。
回転式のノブとはなんとも不釣り合いな感じがする。内部機構とかそれなりに高度な技術のはず、それがなんの装飾も付いていない木の板についているのだ。それだけ加工できるなら普通少しくらいは装飾にも気を遣いそうだが、作った人はよほどの実用主義なのだろうか。
考えながらもドアノブに手を伸ばして、回す。開けてみる、が、開かない。押しても引いても微動だにしない。ドアノブを何回も回すが、うんともすんともしない。板が動いている気配すらない。
(なんだこれ、壊れているのか)
いくら頑張ってもどうにもならなかったのでいったん保留。もう一つの西ドアの調査に方針変更。
こちらもデザインなどはまったく同じ………いや、ノブが違う。木製だが回転式ではなく、取っ手タイプ。掴んで押したり引いたりするだけの単純なタイプ。一般的なドアノブとは呼ばないだろうな。取っ手。こちらも意匠にはこだわらないのか、まるでそのまま折ってきただけのような、片手で握れる程度の太さの枝がそのままくっついているような取っ手。がさがさしてて、ささくれだってて刺さる。痛い。
こちらも、開かない。押してみても、引いてみてもやっぱり開かない。
(こっちもか………)
ドアが両方とも壊れているとかあり得るのか。部屋は新築みたいにきれいなのに、ドアだけ壊れているとかどう考えてもおかしいと思うんだが………。
「そうだっ!」
思いついた。思い出した。思わず声に出る。
十年くらい前、祖父母が別宅を改築した。別宅といっても元々曾祖父母が住んでいた建物だ。当時では珍しい分離型の二世帯住宅で、祖父母が住む部分を増築し、曾祖父母がそれまでの部分をそのまま住まいとしていた。増築部分が比較的新しい作りのため、曾祖父母が亡くなってからは物置状態となっていた場所だ。
これが結構昔ながらの古い作りで、トイレもその一つだった。俺たちが遊びに行くとき泊まる場所はいつもこの別宅で、俺はここのトイレがイヤだったから記憶に残っている。
洋式だったが中に水を貯まるのではなくて、穴がぽっかりと開いている。深く暗い穴で底は見えない。物を落としたら絶対に取りに行けない深い穴だ。むしろその穴から手でも出てきて引き込まれそうな気がして、幼心に夜のトイレは不気味で怖く必死に我慢したものだ。
カギはついていない。ドアの上半分に曇りガラスがはめ込まれていて、そこから電気がついているのを見て、人が入ってるかどうか確認するのだ。鉢合わせるのがイヤで声をかけるたりもするのだが、それすら恥ずかしくてわざと電気を消してみたりもする。もちろん、昼間だけだ。夜にやったら怖すぎる。一度、それで父親が悲鳴を上げて、それがまるで幽霊の叫びに聞こえてそのまま逃げた事がある。翌日父が電球を交換していたが、言い出す事は出来なかった。
そんな思い出のトイレのドアが、引き戸だった。ガタガタと音を鳴らす引き戸。
もしやと思い、スライドさせてみる。と、先ほどの抵抗が嘘のようにすっと楽に動く。音もなく動く。
(やった。開いた!)
飛び上がって喜びを表したかったが、奥の光景を目の当たりにして凍り付いた。いや、奥の光景など、ない。
壁。そこには壁があった。
「あ……ありのまま今、起こった事を話すぜ!引き戸のドアを開けたら壁があったんだ。何言っているのかわからねーと思うが俺もわからなかった。頭がどうにかなりそうだった。廊下に繋がってて、すぐ左右に曲がる道があるとか、そんなチャチなもんじゃ断じてねえ。もっと恐ろしい、デザイナーの一人よがりの片鱗を味わったぜ」
動揺してジョジョが出た。いや、正確にはポルナレフだが。
意味がわからない。まったく意味がわからない。ドアを開けたらすぐ壁。少しの隙間もなくすぐ、壁。
よそ見しながら開けたらぶつかってるぞ。怪我をしたら誰が責任取るんだ。訴えてやる!
そもそも、これはドアなのか?ドアとは他の部屋を区切るもの。部屋と部屋を隔てる壁の一カ所にだけ開かれた入り口。穴があるからドアがある。では、その先が壁なのだとしたら、それはドアと言えるのか。ドアとは………なんだ。
だめだ。これ以上考えると哲学者を呼ばなければならなくなる。ここにはアルキメデスもプラトンもソクラテスもいないのだ。関係ないけど、NHKのアルクメデスは個人的には大ヒットだった。
いあ、そんなことはいい。ここは壁。西ドアは壁だった。だけど、収穫もあった。ここのドアは引き戸だった。なら、反対は?
東ドアの再調査を開始する。保留にしていてよかった。これが調査中止だったら、調査再開の手続きに時間がかかったところだ。複数の部署に許可申請を提出して、さらに審査の時間が年単位でかかるところだった。いや、手続きも何もないんだけどな。
ノブに手をかける。横に引く。が、動かない。だが、ここでは驚かない。まだ、慌てない、慌てない。だってここのノブは回転式。そう、ただスライドさせるのではなく、回転させつつ引かなくては、せい!
テンションがおかしくなっていくのは俺の悪い癖だ。でも、仕方が無い。一人はさびしいんだ。
ゆっくりとドアが動く。隙間から先が見える。よかった。ちゃんと空間がみえる。完全にドアが開き、その先の部屋を確認する。
広さはさほど広くない。横のサイズは隣の部屋と同じ、奥行きが三メートルほどだろうか。やや広い廊下、と言ったところか。何もないのも同じ。そして対面の壁にはさらに二つのドア。
またか、と思い嫌気がさすが異なる点がひとつ。それぞれのドアにマークがあった。方や青、方や赤。丸と三角でデフォルメされた人型。
「トイレ?」
トイレマークだった。ご丁寧に男女別々。トイレマークって世界共通だったか。ここ、エルの言うことを信じるなら異世界なんだが?流石に異世界共通ではないのだろうけど、それ以外の意味が浮かばない。
「………」
マークを見たら催してきた。いや、もよおしてきた。入ればわかるか。男性用にっと。流石にここで女性用を選べるほど俺はチャレンジャーではない。うっかり『なに入って来てんのよぉ!』なんてラブコメ展開に走られても困ると言うものだ。どうせなら風呂でしょ。
(さてと、おっと、ここは開き戸なのか。ややこしいことこの上ないな)
「おお、ちゃんとトイレだ」
入ってすぐの所に便器が一つ。洋式で水洗だ。壁にはトイレットぺーパーホルダー、ちゃんと紙も入っている。
「うんうん。ちょっと広くて落ち着かないけど問題なし。普通にトイレだ。向かいにもちゃんともう一個、便器が…………もう一個?」
あ、ありのままに―――ってこれはもういいか。だけど、これは流石に意味がわからない。さっきのドアトゥドアならぬドアトゥカベもわけがわからなかったが、これほどではない。
向かい合わせでもう一つあるのだ。トイレが。セットで。ワンセットで。便器の横にはドアがある。さっき、ちょうど女性用のドアがあった所に。廊下から回って確認してみる。やっぱり、繋がっている。
つまり、なんというか、こういうことだろう。ドアは別だが中で繋がっている。中で、合流する。
俺が片方に座ったとする。そして後から入ってきた相手も座ったとする。すると、目と目が合う。対面する。対面型トイレと言うわけだ。
『あ、どうも。先客がいらっしゃいましたか。ああ、どうもお気になさらずに。わたしも気にしませんので。こちらはこちらで致しますので。……………………………………最近どうですか。いいトイレライフ送ってます?』ってバカか!なんだいいトイレライフって。なに和やかに会話してんだよ。社交場か。古代ローマ時代かここは。
なんて感性してんだよ。いや、その前にどういうつもりでこんなトイレ作ったんだよ。意味がわかんねぇ。落ち着かねえよ。トイレくらい一人で静かにさせろよ。トイレでまでコミュニケーションなんかさせんじゃねえよ!
疲れた。異常に疲れた。方やカベ。方や対面式トイレ。人の気配は無く、そもそも人どころかドアとトイレ以外なにもない。
何もない。出口も、食べ物も、何も。水はあると言えばあるが、出来れば選びたくない選択肢だ。
「トイレだもんな」
そう、この近くで水場と呼べるのはトイレのみ。それは本来の使用用途と乖離している。むしろ、逆行している。トイレは出すところであって、入れるところではないのだ。腹が立つことに、背部のタンクに手洗い場はついていないし、ふたも外れない。ショールームとかで目にする、最新式なのだ。見栄なのかなんなのか知らないが、その余計な行動のせいで水が便器の底以外で確保できない。悪意を感じる。
男性用は先ほど正しい方法で使ってしまったから女性用トイレから摂取するしかない。『女性用トイレから摂取』…………字面だけで感じる変質性。常軌を逸している。変態趣味ここに極まれり。いや、俺は変態じゃないが。もっとやばいのは最悪それを実行しなければならないこの状況だ。悪意を感じる。明確な悪意を感じるぞぉ。
だからそれは最終手段だ。
「せめて、女性用トイレ使っていればなぁ」
口にはしたが、それはそれで男女が入れ替わるだけで本質的な問題は一切変わっていない。口にした分、想像してしまい吐きそうになった。もう、吐く物など残っていないのに。
やばい。危機感が半端ない。最終手段が明確にされた分、『このままじゃ餓死するぞ』なんて言葉よりもはっきりした危機を感じる。餓死は肉体的死だがトイレ水は精神的にも死ぬ気がする。それが知れたら社会的にも。
探すぞ。なんとしてもここから出ないと。前門のカベ、後門のトイレ。
「叫んでみるか。もしかしたら誰か聞こえてるかも知れない」
そう思ったら、試さずにはいられない。溺れたときも似たようなことをしたが、今回はパニックを起こしてはいない。錯乱はしていない。少なくとも海水はないし、むしろ水があるのが問題なのだが。
「おおおおぉぉぉぉぉいいいいい。だれかぁぁぁぁぁ!!!!だれかいないかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「エルウウウウウウウウ。このおしゃべり女ぁぁぁぁぁ!!!!」
「無駄話ばっかで内容が無いぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
「いったいいつになったら本筋が進むんだぁぁぁぁぁ!!!!!」
………。
あわよくば悪口に怒ったエルが登場しないかと淡い期待もしてみたが、本当に淡い期待だったようだ。水泡と化した。………水つながりはもうよそう。どうしても想像してしまう。
だめだ、救助要請作戦は失敗。次はどうする………やっぱり、隠しドア捜索作戦かな。
ゲームではこういう場合、どこかに隠しドアがある。絶対にある。無いと積んでしまう。クソゲー認定される。昔、マリオRPGでマリオの家から出る方法がわからず、クソゲー認定して叩き売ったやつがいたらしい。いや、わかれよ。あからさまな凸があったろ。
そんなわけで、隠しドアがないか探すというのはゲーマーの中じゃ基本スキルだ。特に怪しいのはやっぱり西ドアのドアトゥカベ。あそこに何かが隠されている気がしてならない。そうと決まれば善は急げ。
さっそく、調査を開始しよう。
(続)