表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハルイチバン  作者: 柳瀬
二年生夏
80/125

色紙から鹿折と貴船へ

標題 見据の進会の壊滅作戦について


美夜 美々

お疲れ様。

改めて、見据の進会壊滅作戦の協力ありがとう。

洗脳された人達の解除は無事に済んだらしい。今後は、見据の進会の壊滅も、洗脳被害者のケアも現状維持で様子を見るらしい。特に今回の作戦が改変に繋がらないようであれば、対策部も不干渉措置とするらしいから、今は祈るしかない。

作戦当日の報告書を一旦まとめたから、2人には事前に共有しておく。あくまで、上の決裁は取ってない状態だから、そういう感覚で見て。

それにしても、未だにこういう文書の作成が必要なのはやめてほしいと思う。

それじゃあ、年末には未来に戻るからご飯でも行こう。




添付資料



総務部長 様

対策部長 様


戦闘対策課長 


過去常駐戦闘対策官の代決による大規模作戦について(報告)

このことについて、下記のとおり報告します。

1 対象

 20XX年に違法滞在していた、CTTの構成員50名(詳しい氏名等個人情報は別紙1参照。)。 なお、情報管理部統計調査課のCTT構成員データベースと照合した結果、50名の内7名(内幹部2名)が該当したため、構成員全てがCTTと判断。

 別紙1の50名が20XX年8月頃からCTTから独立し組織を設立、20XX年11月頃より見据の進会と称し、新興宗教として活動を開始。

 過去のCTTとしての改変との類似性が少ないことから、Uの指示・指導は無かったものと推測される。

 見据の進会の構成は、幹部2名、戦闘訓練者5名、非戦闘構成員43名。


2 対象の実施した不法行為

 20XX年1月21日から、見据の進会が主催しスキルアップセミナーを、◯市において計8回開催。旧思考干渉装置を用いて参加者を洗脳。最未来で判明できない未来を変えたもの。

 該当する法令違反は以下のとおり。

(1) 時間遡及法第2条1項及び第7条2項、第18条1項

(2)刑法95条1項

※その他余罪については、法務課にて確認中。


3 不法行為判明の経緯

 20XX年4月下旬、20XX年◯市常駐戦闘対策官 色紙四季が過去人の友人である花露辺海(以下、花露辺とする。)から、友人の二ツ井愛澄(以下、二ツ井とする。)がまるで人が変わったようになったと話を聞く。洗脳による過去改変の可能性があると判断し、二ツ井の数ヶ月の行動を調査した結果、見据の進会の存在及び活動内容を知ったもの。


4 作戦決行

 セミナーによる過去改変に対して、Uによる過去改変宣言がなかったため、CTTから独立した小規模な組織であると判断。

 色紙戦闘対策官が首席配属により有する代決権限により、対策部対策企画課の作戦立案、総務部作戦人事課の戦闘官配備計画を行わず、作戦を実行することとした。

 参加したのは、色紙四季戦闘対策官、同時代近隣◻︎市配属の鹿折美夜戦闘対策官及び早坂奏戦闘対策官、20XX年△区配属の貴船美々戦闘対策官の計4名。


5 作戦の概要

 セミナーに色紙戦闘対策官が潜入、受講過去人を安全区域に隔離し、会場周辺を一時的に封鎖、見据の進会50名を掃討する作戦を決行。

 4名の戦闘対策官が各自会員を掃討、現地にて確認できる会員全てを殺害及び戦闘不能にした。

 各戦闘対策官の掃討数は以下のとおり。

色紙戦闘対策官 21名(内幹部1名)

早坂戦闘対策官 12名

鹿折戦闘対策官 9名

貴船戦闘対策官 8名(内幹部1名)


6 今後の対応

 残党が居ないか留意しつつ、引き続き過去配属を継続する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ