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72 学校崩壊(その12)

新聞でのり弁(一部分が黒塗りされているかずにいちゃんの日記)が報道されました


TVのニュースでキャスターがフリップ(手に持っている板)で、のり弁を説明しています


発売された暴露系雑誌で、記者に渡したすべての分の、のり弁が掲載されました




結論


すべての手を使いました(笑)




戦力の逐次投入は愚策ですからね


どこかの戦争の天才も言ってました





あと、被害者側(かずにいちゃんとオレ)の報道は控えるように裏取引もしました


のり弁を希望者全員に渡す代りに、他の報道機関も押さえてくれって偉い人の署名捺印付きの書類を貰いました


かわりに、のり弁を使って交渉していいよって言っておきました


大丈夫だよね?


やってくれるよね?








書類はギッチギチに条件を固めましたね


元アラフォーの会社員を舐めるな、です


のり弁の餌につられてホイホイ押してくれました


・・・なんか記者の人の顔色が悪かったようですが、気のせいだよね?






記者の人のは誠実な感じがしました


昭和は常識や礼儀が結構残っているからたぶん大丈夫だよね?


実名報道とか、家が暴露とか、個人情報がダダ漏れになることはないよね?


ちょっち、いや、か~な~り~心配です





すべての打てる手を打ちました


できることは全部やりました


あとは野となれ山となれ、です





半分ヤケですけどね


だってうまくいったら日本全国がオレの代わりに戦ってくれるけど、失敗したら目も当てられませんからね







結論:勝ちました




いや、勝ちゃったよ


もちろん勝つつもりでやったけどさ


そこは、ほら、『失敗する可能性があれば必ず失敗する』ってやつ?


そこそこ勝って、そこそこ負けるって感じになるのかな、って思ってた(←苦労性)





・・・ひょっとして未来のアニメの影響を受けすぎ?


最後の24分くらいに『とほほ』なエンディングがこないと満足できない身体になってしまっている!?










いじめっ子の家は夜になると酔っぱらいが


「こどもくらいちゃんとしつけろや!」


とか


「おめ~ら、まともな大人になれね~ぞ!」


とか怒鳴る名所となりました






あ、あと、石を投げられてガラスが割られるとか、塀にスプレーで『いじめっ子』とかラクガキされました



おかげ?で、いじめっ子達は学校にこなくなり、いつのまにか転校していました






どうやら勝利条件はすべてコンプリートできたようです


よかった~っ


ひょっとしたらオレ、皇帝になれるかも?(笑)








かずにいちゃんとオレはようやく学校に行けるようになりました


親達が泣いて喜んでましたね


子供が学校に行かないってのがよっぽど心配だったのでしょう


オレも嬉しいよ






「・・・すみませんでした、心から反省しています」


オレが悪い訳ではないけれど、やっぱりオレが悪いみたいなので、親達にはきちんと頭を下げて謝りました


親達には結構心配させましたしね?




もちろん許してもらえました(笑)


すごいヌルゲー


小学生サイコー






学校の教師のサイドでは何が起こっているかは子供では良く判りません


先生全員の顔色が悪くなっていることだけはたしかです





ちなみに学校崩壊は続いています


生徒の半分くらいが学校に来ていない


出てきたうちの半分は授業を聞いていない


・・・そりゃ顔色も悪くなるわな(笑)






オレとしては何の問題もなくサッカーができるようになったので興味なし


学校のことは、ほかっぱにしちゃいました


ぼく子供だからよくわからないや~(笑)






現在、サッカー部の練習中です


いや~、なんの懸念もなくサッカーができるって本当に幸せですね


ボールを蹴っているとそれだけで幸せになります(ブイッ!)

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