345 グランド占拠編(その9)~吉田編~
斎藤のやつが
『反則ギリギリまで手を使おう』
なんて言い出し始めた
ブラジル野郎たちが手を使っているからだ
は?
と思う
サッカーは足を使ってやるもだろう
手を使ってどうするんだと言いたい
相手が手を使って反則してくるなら叩き潰せばいいんだよ
手ごと吹っ飛ばせばいい
という訳でボールを持っているブラジル野郎(口が悪くてすみません@作者)に突っ込んでいった
たしか一番強い奴 ~名前はダミアンらしい、だってそう呼ばれていたからな~ だったはずだ
ブラジル野郎達は全員が手を使ってきやがるがこいつは一番手の使い方が器用というか嫌らしい
顔に向かって平気で腕とか肘とかをグイグイ押し付けてきやがるんだ
現に今も頬に腕を押しつけてくる
そして後ろに跳ね飛ばそうとしてきやがる
審判がいないからといってやりたい放題だな(怒)
もっとも吉田の背が低いから得意の二の腕とか肘が使えない(らしい)
ざまあみろ、だな
他の奴ら ~上杉とか小川とか~ なら力が入る肘を使って押し出すとともに肘打ちもできただろう
だが背の低い吉田にはできない
残念無念また来年だ
だがそんなことで終わらせてやるギリはない
顔をずらしてブラジル野郎の腕をデコで受け止めた
そして身体の勢いを使って腕を弾き飛ばしてやった
片や腕の力
片や全身の力
どちらが強いかは考えるまでもない
という訳でブラジル野郎はフッ飛んだ
無様にも地面に盛大に倒れ込んだ
<ドサッ>
とかの音がしていたな
え?
やりすぎ?
そんなのは関係がねえよ!
やっていいのはやられる覚悟のある人間だけだぜ!
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身体は小さいけど意外と武闘派の吉田くんでした
個人的には好きですけどね
力技で解決するの




