332 女子サッカー始めました(その14)~監督が倒れました~
「「「「「「(すべての食材に感謝して)いただきます」」」」」
との掛け声で朝食が始まった
なんかオタク心を擽るセリフが聞こえたような気がするのは気のせいだろうか(笑)
真のオタクにだけ聞こえるセリフかもしれないね
とまあそういった訳で朝食が始まったのだがなぜか席が1つ空いていた
あれ?
おかしいな?
なんでか知らないけどここに席が一つ余っているよ?
・・・眼鏡を掛けた蝶ネクタイが似合う小学一年生の声が聞こえたのは気のせいだろう
誰だっけ?
そう思ったら気が付いた
監督がいないよ
・・・女子中学生が7人もいるんだから仕方がないよね
女三人寄れば姦しいとはよく言ったものだ
おかげで監督とボクの存在が薄い薄い
まるで空気のようだ
寝過ごしたのかな?
そう思って監督の寝泊りしている部屋に行ってみた
<コンコン>
ドアをノックしたけど返事がなかった
返事がない
まるで屍のようだ
なんておひとり様の孤独死のようなことはにはなっていないよね?
ドキドキワクワクでドアを開けたら監督が布団にくるまっていた
いやそんなモビルスーツに乗って戦うのが嫌だなんてわがままを言う少年のマネをされても困るって
今のトレンドは
逃げたら一つ、進めば二つ
といって人を殺しまくることだからね
・・・不殺がトレンドになっていた平成の頃が懐かしいね
昭和の時代は殺して殺して殺しまくるって
「どこの騎士団の左翼大隊だよ!」
って感じの話が多かったよね
「ひでぶっ」
とか言って人が爆発するのを毎週楽しみにしていた少年たち
・・・ろくな大人になってないんじゃないかな
その後だよね
人を殺さないってのが大流行りしたのは
蒼いSPTに乗ったり
逆刃刀を振り回したり
・・・ほかになにかあったっけ?
とまあ昔の話はさておいて監督が寝ていたので声をかけてみた
「日当たり良好!」
・・・ちょっと外したらしい




