294 サッカー部狂想曲(その4)
「おはよう」
そう言ってボクは教室に入った
もちろん挨拶する相手はおな小(おなじ小学校)の知人だ
友達なのか顔みしりなのかはっきりしない関係はまとめて知人
「なんで挨拶するの?」
と聞かれたら
「知人ですから」
と答えれば無問題
日本語万歳だよな(笑)
知人の顔を見るたび毎朝挨拶をする
いや朝でなくても廊下で会ったら挨拶くらいはする
そうして広げよう、友達の輪
・・・昭和のギャグなんだけど、令和生まれは誰も知らないだろうな
ちなみに
『笑ってはいけない』
には
「タモリさんどうしちゃったの?」
が最新のおやじギャグだ
覚えておくと令和のおじさま達との宴会で大人気になれるだろう
おやじギャグはこれくらいにしておこう
挨拶は紳士の基本
サッカーは紳士のスポーツ
ならサッカーをやっているボクは挨拶をする
見事な三段論法だ
といってもこれは建前だ
実はイジメ対策なんだよ
イジメというのは苛めっ子が自分よりも弱いと思った時のヤルものだ
だから相手が自分よりも弱いと感じさせないのが予防の基本
こいつに何かしたら他のヤツが何かいってくるんじゃね?
そう思わせるだけでイジメは防げる
所詮苛めっ子なんてその程度
自分の弱い心を守るために他人を傷つけるクズだからな
そんなんだから結構簡単に予妨できるんだけどなぜだかやられないんだよ
挨拶くらいしろと言いたい
・・・主に40年くらい前のボクに
いや逆行転生しているから今現在なのか?
その辺はよくわからん
話を戻そう
前世では飯田一派にイジメられたんだよ
学ランって首元を金具で引っ掛けて固定するじゃん?
それを手を伸ばしてわざと外して
「わ~外れていやがる!」
と囃し立てるのだ
・・・バカじゃね
今気が付いたよ
まさにマッチポンプってやつだよね
そんなのに気がつかないなんて
そして40年経ってから判るなんてほんと遅いよね
もっと頑張れよボク、と言いたい
ふっ認めたくないものだな
若さゆえの誤ちというのは
・・・いやカッコよく言ったってマヌケなのにはかわりがないんだけどな(涙)




