282 掛川学院との練習試合(その26)~掛川学院GK~
ふっ、いい気味だ
FWのカケルが無様にボールを盗られるのを見て思った
なにせ自信満々でドリブルしていったら身体がデカイ敵のMFにボールを盗られていたからな
いつもの自信満々な態度は何処言ったと言いたい
ああボールを盗ったのはおまけの身体の小さい方だったっけ?
まあどちらでも同じだ
デカイ方がブロックして
デカイ方が手足の長さを生かしてボールをはじく
そのボールをチビが盗る
FWの失敗をゴールから見るとスカッとする
普段から監督に贔屓されてでかい面している分、失敗する姿はなおさらだ
もともとFWはGKのポジションだった
私立のサッカー有名校に入って2年目でFWを任された時は誇らしかった
なにせ1年の時から毎日朝から晩まで走り回って、二軍の補欠、二軍の交代要員、二軍のレギュラー、一軍の補欠と順に繰り上がってきたんだ
3年になったら全国大会で(できたら)優勝するぞ!
チームメイトと休憩時間や通学時に話していた
ところが今年になって監督が小学校の時から目をかけてスカウトしてきたカケルが入ってきた
たしかにサッカーのセンスは身をみはるものがある
だからといって入学早々一年のレギュラー、それもFWとかあり得ないだろうと言いたい
まあ監督の言うことは絶対だから言えないんだけどな
そんな訳で泣く泣くFWを奪われた
もうすでに他のポジションは固まっている
このままだったら出番もなくただ補欠としてベンチを温めているだけ
いやたまに練習試合があれば監督のお情けで出してもらえる
そして今、GKしている
そう言うこと
だからFWが敵にいいように振り回されているのを見るとスカッとする
大体サッカーというのは集団競技だ
一人の選手でどうにかなるものではない
繋ぐことでゴールできるし、ゴールを守ることができる
それが判らないとは名門の掛川学院も落ちたものだと思う
いやこの場合は監督か?
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大体のチームはこんなもの
羨望と嫉妬と自尊心が渦巻いていますからね




