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28 第三試合 対長洲小学校戦(その3)

<ピピーッ>


試合開始の笛がなりました




ちなみにマイボールです




センターサークルからゴールに向かって一直線にドリブルを始めました


さっそく、三つ子の長男がオレに向かってきます




長男は猪突猛進


いわゆるドラゴン族スキスキの社長タイプ


パワーの1号です



先ほどの試合でしっかり調査済みです




だからフェイントをかます


右にボールを振って、すかさず左に振る


そんでもってもう一度右と見せかけて、左に振る





そうすると釣られて身体が右に行っているので、左がガラ空き


ラクラクで左側を抜けれます




簡単すぎですね(笑)





長男を抜くと次は次男です


って、オヤジギャグではないよ?




次男は長男をフォローするタイプ


参謀ですね





オレが長男の左を抜くと、すかさず長男の穴を埋めるように動いてます


つまりオレの真正面に走りこんでくる




だから身体を右に、つまり長男と次男の間を抜けます


ボールは右のインサイドキックで左側へ




ノールックパスですがハチが走り込んできて壁パスをかまします


ハチに気付いた長男次男がすかさず反応して左に吸い寄せられてます


その反応の速さが命取り~


次男を抜いて壁パスボールを受け取ります





サッカーは集団戦だよ?


一回戦の動きを見てオレだけに注目したんだでしょう


でも策士策に溺れました


ドブ~ン!







残るは三男です


これが一番やっかいです


長男次男が派手な分、努力型の秀才です


流した汗は裏切らないってやつです





地味~にブロックしてきます


近くによらない


でもそんなに離れない


だからフェイントにひっからない





だけどそれも調査済みだよ


一度見た技は二度と通用しないって


・・・某長編格闘漫画は連載始まってました





マルセイユルーレットをかましたらアッサリ抜けれました


さすがに初見では対処できないでしょう





オレも初めて見た時、っていうか、初めてやられた時、ポカーンとしましたもの


あのときの衝撃は凄かった・・・





三兄弟を抜くとあとは楽勝です


だってFWにお任せの寄生だもの


実力もヤル気もイマイチ、いやイマニ?





ふつ~のフェイントだけで抜けちゃいます


・・・あんたらサッカー舐めているだろ?




そんなわけで残りの8人を抜いてゴールしました


やっぱり個人技押しはサイコーですね





「よっしゃ~っ!」


思わず右腕だけのガッツポーズが出ちゃいました

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