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248 11番目の適格者(その3)

「打つ、走ると来たから今度は投げる、だな」


そう言うと上杉(兄)が胡散臭い目で見てきた




そりゃサッカーは手を使わないよ


でも打つも、走るもサッカーの基礎を真似てレベルアップしたんだ


投げるが向上しても良いだろう?


そう言ったらさらに胡散臭い目で見てきた





まあサッカーで手を使うのはスローインくらいだからな


あとGKがボールを投げるくらいか




でも手も足も似たようなものだ


要は腰の回転運動で得た力を効率よく末端に伝えるんだからな


そう言うと詐欺師を見る目になった


・・・泣いていいかな




これも試合に出る人間(ただし人数合わせなので立っているだけのかかし)をゲットするためなので仕方が無い





仕方が無いので実際に見せてみることにした


実演販売というやつだ


・・・某物語の詐欺師になったような気がするな





「まず走る」


そう言ってサッカーボールに向かって軽く走る




「足を踏ん張る」


利き足と反対側、つまり左足で勢いのついた身体につっかい棒をする




「利き足を振る」


足を止めたことで行き場をなくした運動エネルギーのせいで左足を中心に身体が振れる


その勢いを利用して右足が廻る




「そして蹴る!」


身体を移動していた運動エネルギーの99.89%がボールに伝わったのでロンギヌスの槍のように凄い勢いで飛んでいった




飛んで行ったボールを見て唖然とする上杉(兄)




そりゃそうだ


普通の中学生は足の筋力だけで振っているだけだからな




でもプロは違うんだよ


みんな走りながら蹴っているだろ?


そういうこと




野球の場合は足が手になるだけだ


人生に大事な事はすべてサッカーが教えてくれた


そう言われているのは伊達ではないんだよ




木下(おれ)はどや顔でそう言った










追伸


1週間後、上杉(兄)は見事に外野からホームまでノーバウンドで投げられるになっていました




・・・成長しすぎだろ!



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教えてくれたの場面は、サッカーと野球が逆でもOKじゃね、というツッコミを作者はとても嫌う


だってサッカーの方が好きなんだもの


仕方ないよね

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