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234 サッカ―部を作ろう(その5)

三人称視点


主人公が居ない所で話が進んでいます




世の中なんてこんなもの


-------------------------------------



「なあなんかおかしくないか?」


学校からの帰り道、吉田茂は歩きながら幼馴染の三田剛に言った


サッカー部を作ろうとしたら木下蓮が『作ったら入ってやる』ということに腹を立てていたからである





「で、でも、言っていることは正しいんじゃないかな・・・」


三田は大きな身体に対して気が弱かった





「だからって、自分きのしたは何もしないってはダメだろ!」


吉田の怒りは未だに治まっていなかった


おかげで三田は家までの帰り道、延々と吉田の愚痴を聞かされることになった





でもさ、茂はサッカーをしている木下のことが好きなんだよな


言われたら吉田が顔を真っ赤にして反論しそうなことを三田は思いながら聞いていた










「なあ、サッカー部を作るってどうすればいいんだ?」


小川匠は一緒に帰っている上杉良太郎と斎藤始に聞いた




「・・・どうするんだろうな?」


上杉と斎藤は顔を見合わせた




ちょっと前まで小学生だったのだ


いきなりそんなことを聞かれても答えられるはずがなかった





「やっぱすげえな、木下!」


小川の木下へのリスペクトはハンパなかった





小川は小学生の時のサッカーの試合でボロ負けして以来尊敬しまくっていた


ヒゲダンスをしたとしても「すげえ!」と絶賛することだろう





そんなんだから練習試合で木下の小学校に行った時には練習方法を聞きまくっていた


そしてその練習方法を真似ていた


またある時は木下の試合でのプレーを再現できるように練習していた


・・・完全にストーカーだった






そのハンパない尊敬を初めてみた斎藤は驚いていた


隣の上杉はというとおな小(おなじ小学校)で慣れたのか肩をすくめただけだった






もっとも上杉も斎藤も木下のサッカーの技術については一目置いている


ついこの間あった小学校のサッカーの大会でもボロボロにされたのだ






おまけにキャプテンとしての統率も一流だ


小学生の集団なんて人の言う事を素直にはきかない


本当に聞かない





「集まれ~」


そう言っても全員が集まることはない





真面目なヤツはすぐに来る


普通のヤツはダラダラ歩いてくる


ヤンチャなヤツは全然来ない




ところが木下がキャプテンをしていたチームはどこの軍隊だ!というくらい統率がとれていた




キャプテンをしていた上杉と斎藤はトップをする苦労を良く判っている


幼稚園児を統率するのと同じだと思っていた




ところが木下が


「さあいくぞ!」


と言えば


「はいっ!」×10


で即座に動いていた






判り易く言うと


どこかの高校の安全保障担当が率いるラグビー部


である





キャプテン経験者なら一度はあこがれるシチュエーションを目の前で繰り広げられたのだから木下に上杉も斎藤も一目置くのは当然である



いやぜひコツを教えてくれと言いたかった



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キャプテンをしたことしか判らないアルアルでした


本当に言うこと聞かないんですよ(涙)


だったらなんでキャプテン選出時に手を挙げたんだと言いたい


いやマジな話

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