219 小学校最後の試合 ~第五試合前半戦(その4)~
<ザワザワザワ>
サッカーの試合会場がざわついていた
指差しているのも多数
そりゃそうだ
GKがゴールを守っていないからな
いやだって
『試合に出るな!』
って言われたんだ
大会役員達も
「バカなことを言うな!」
と叱らなかった
沈黙は同意と見なす
そう言う訳でまとめて敵認定だ
・・・イジメとかパワハラとかが見て見ぬふりしていたら同罪なんだぜ?
え?
反論がある
でも聞かないけどね
やられたらやりかえす
倍返しだっ!
は当然の権利だ
舐められたら終わりなんだよな
一度ランキングが決まったらなかなか変えられないんだ
というわけで、喧嘩を売られたので高値で買ってやった
やったのは、『試合に出るなと言われたのでゴールを放棄した』だ
喧嘩はね、相手と直接戦うなんてのは三流のやることだ
やるなら周りを味方につけなきゃね
試合に出るなと言われたのでゴールを守りませんでしたがなにか?
これで押し通すつもりだ
インパクトがある行動で人の注意を集める
そして大声で正当性を高らかに宣言する
相手がナニか言ってきても同じことを何度も言ってみる
嘘も100回言うと真実になる
というわけだ
・・・人は時として、それを洗脳と言う
まあ、そんな非常識な戦術を使うのはどうかとも思うんだよね
でもね相手は頭のおかしな人間なんだ
そんな相手に紳士のスポーツするほどオレは目出たくはない
非常識には非常識で対応
これが常識
テロには屈しない
それが国際標準対応
某軍曹も言っていた
・・・大体真面目に対応しようとするから自殺者がでるんだよ
政治家の手先にされた官僚とか、大手広告会社の社員とか、生徒とか
正直者がばかをみるこの時代
自衛は大切だよ
まともに生きていくとバカをみるんだ
相手が非常識だったらハメを外してみるといいんじゃね?
世の中の流れを別にしてもオレはそう思う
いや真面目な話
結構イイ事言っているからね
話を元に戻そう
だからゴールポスト(柱)の前で腕を組んでみた
気分は宇宙怪獣を瞬殺できるあのロボットだ
遊び心は大事さね
相手の言っていることが間違っているんだ
こちらの勝ちが決まっているようなものだからさらに華麗に勝ってみることにした
勝利か、完全なる勝利か
その2択
大体、オレだって晒し物になっているんだ
ちょっと恥ずかしいんだぞ?
少しくらい仕返ししたって悪くない(はずだ)よな
さあどんな結末になるかな?
オラ、ワクワクしてきたぞ!
相手チームの選手の顔色が悪くなっていた
そりゃそうだ
完全にアウエー
おまけに観客全員がフーリガン
そんな感じだからな
ここまで酷い状況なのに普通にサッカーできていたらそっちの方が問題だ
頭がお花畑の可能性がある
小学生なのに自分達の監督が無理言ったツケを払わせられる
世の中の理不尽を身に感じていることだろう
無茶だろう
無理だろう
無謀だろう
でも無駄じゃないからな
この悔しさを憶えておいて負けなければいい大人になるだろう
・・・負けて『積み木くずし』になってもオレのせいではない(と思う)




