214 小学校最後の試合 ~第四試合後半戦(その5)~
いきなり顔面にシュートボールが飛んできた
完全にヤる気だった
よっぽど気に触ったらしい
もちろん額で受けて足元に落としてクリアした
え?
ヘディングはあぶない?
安心してください
大丈夫です
履いてますよ
ヘルメット
ツバ付きの帽子の下にはきっちり特殊材料で作ったヘルメットがある
知り合いの会社の社長さんに作って貰ったのだ
・・・社長さんについて知りたかったらバックナンバーを探してくれ
薄さ数ミリなのに頭への衝撃を緩和するという優れモノ
おかげでシュートボールを頭で受けても全然痛くない
いやちょっとは痛いんだけどな
一応言っておくが未来の知識で作って貰った
平成の終わりになると結構便利が道具が現場に溢れるんだよ
ド○えもんの石ころ帽のように頭にぴったり被るとぶつかっても大丈夫な保護具
小型扇風機付きの上着
その他イロイロ
頭をぶつける事が多い現場とか
真夏になると体感温度が40℃を超える職場とかではゴロゴロしていた
Gのように繁殖していたのには笑えたな
本当に夏場になると誰もかれも「ゴー」という(扇風機の)音をさせながら歩いている現場はシュールだった
今でも笑えるな
まあ、そんな未来グッズで身を包んだのでGKしても大丈夫だ
帽子の下のヘルメット以外には
股間の金玉ガード
スネガード
太ももガード
トラッピング用の胸腹ガード
だな
すべて動きやすい上にたとえ直接蹴られても痛くないというシロモノ
ド○えもんも真っ青だ
・・・上着の扇風機は音が大きいから諦めた、ちくしょう
もちろん審判には判らないようにしている
いつの時代も新技術というのは迫害の対象だからな
まあグッズの存在を知らない人間からは
超人ハ○クのように見えたことだろう
実際にはアイ○ンマンなんだがな
さあどこからでもかかって来なさい!
・・・できたらイナーシャルキャンセラーが欲しい物じゃわい ←名作なので探してね!




