187 小学校最後の試合 ~第二試合前半3~
GKが蹴ったボールは高く上がり、相手陣地の深くに着地した
そしてウチのFWがボールを回収した
・・・試合時間の99.89%を自分の陣地にいるFWをFWと言っていいのだろうか
少しのドリブルで相手GKをかわした後、ガラ空きのゴールにシュートした
これで1点獲得
1-1のタイになった
え?
相手の陣地に直接蹴り込んだらオフサイド?
それは相手の陣地に相手のDFが居る場合
今回はいなかったからセーフだ
唖然とする相手チーム
なんでこんなバカなことになったんだという顔していた
でもオレにとっては当然の結果だ
なんのためにチームFの後にチームGを持ってきたと思っているんだ
前の試合でウチのFWからDFまで、GK以外全員相手陣地にいたんだ
それも派手に暴れ回っていた
偵察に来ていて、それを延々90分(+ロスタイム)見ていたらどうなるか
当然、『攻撃側は全員相手陣地にいるものだ』と洗脳される、わけだ
え?
そんなんで洗脳されない?
じゃあちょっと実験だ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
しょうゆ
ブルドックといえば?
ひっかかったよな?
ソースって言ったよな? ←昭和のギャグ
正解は『犬』だよな
これが洗脳というものだ
まあ、それだけではないんだけどな
ウチのチームGが守りに守って、攻撃しない
そうすると
『自分の陣地にいても無駄じゃね?』
と思うようになるわけだ
これを強化学習と言う
実際にカウンターをされる訳でもない
危険な状態になるわけでもない
そうすると危機感がグングン目減りしていく
そうして見事にひっかかった、という訳だ
いや~、正々堂々人を嵌めることができるサッカーは最高だな!
え?
イイ性格している?
いや~、それほどでも
今が昭和でよかったざ
平成なら『なが○わ』くんとか渾名が付きそうだからな