163 キャプテンはじめました(その9)
サッカーの大会が始まってしばらくした頃
うちの学校の生徒が次の試合相手の偵察に行くと、その周りに人が集まるようになった
そりゃそうだ
情報戦で勝ちまくっていたりするからな
相手を徹底的に研究して対策をする
己を知り敵を知れば・・・ってやつさね
具体的には相手がどんなに頑張っても鉄壁の守備で阻止する
・・・主にチームGな
攻撃しようとするとボールを盗りまくる
・・・これはチームF
攻守ともに完璧で相手チームは身も心もボロボロ
・・・GとFの混合のチームB、バトロイドではないぞ?
どのチームと当っても試合が終わる頃には全員がレイプ目の茫然自失
そりゃ、原因を調べようとするだろう
最初は技を盗みに来た
だって見れば判るから
「やつらは大変なものを盗んでいきました、オレ達のテクニックです」
だな
でもそれだけでは勝てなかったんだ
だから「なぜなぜ?」ってなってようやく戦術ではなく戦略が大事だということにおぼろげながら気が付いた
・・・まあ、次の試合相手をガン見してればバレバレということもある
だからオレ達の偵察仕方を真近でガン見
もっともただ見ているだけでは盗めないんだよな
それが昭和の時代の悲しい現実
なにせデータ野球とか言う人がいてもpgrしていたからな
・・・ここはオレも反省する、だって最初は意味ね~って思ってたから、某メガネ君のおかげで真理に気が付きました(汗)
でも平成の終わりになると四角がビデオ画面に追加された上、ボールの位置が表示されるようになるんだよ
つまり追いつくには30年くらいかかるってわけさね
だからオレ達のやり方が世の中に普及するまでまだまだ遠い
・・・ひょっとしてヌルゲー?
それにテニスマンガの某メガネ君が出現するのももう少し後のはず
何処かの白い高機動ロボットの動きを予測する99代皇帝様なんて生まれていないだろう
ということは今現在でだけど、オレの無敵は確約されたということか(笑)
つまりはそんなオレの秘密を盗もうしても誰も理解できないってことだね
・・・サトラレか電脳化義体の少佐か劣等生の魔法師でもいていれば別だけどな
やっていることは正直に言って、某メガネ君と99代皇帝様を丸パクリ
だって追加することがないくらいパーぺキなんだもん ←ちょっと可愛く言ってみた
白兜の行動を予測する99代皇帝様
判らない人が居るかもしれないから言うと、突撃してきた相手の前に立ちふさがると左右のどちらに行くかを100%の確率で予測する、だな
初めてTVで聞いた時はシビレたぞ
聞けば誰でもすぐに理解できる
そんでもって効果は抜群
でも最初にやるのは大変だというコロンブスの卵
初めて聞いたとき時代が変わったと思ったね
あ、メガネ君も同じだよ
ブツブツ言いながら打ち返すのをジャ○プで読んだ時、この人世界最強じゃね?、って思った
それを丸パクリしたオレが勝てないはずがない
いや、負けることが想像できない
あ、マンガやアニメが元ネタだから現実味がないと思った?
でもちょっと違うんだな
現実世界でもあるんだよ
某犯罪大国のプロファイリング
オレも昔、同じことを考えてた
どこかの島国の室内で拳銃をぶっ放す探偵様にあこがれて考えた
過去に起こった事件をまとめて犯人を予測したり、逮捕できないかか、とね
もっとも某国で発表されていたと知った時にはorzだった
でもさ、その時、海のモノとも山のモノとも思えないものだったので、データ野球と同じくらいpgrされていたよ
これって同時期に考えたってことだからオレおりこう?
だって似たような東大出る警視様の話が出版されたのはその少し後だし?
まあ、そんなものがオレの、いやうちの学校は絶対に負けないよな