159 キャプテンはじめました(その5)
「ヒュ~ッ」
思わず口笛を引いたね
6年生の一人が右サイドラインぎりぎりをドリブルで上がるよ
右サイドの魔術師、だね ←私の中学の時の得意技
きき足が右の選手が、右側のサイドラインにそってドリブルする
つまりは左足がボールを取りに来た敵に対して盾となる
おまけにサイドラインがあるので敵が責めてくる方向が限られる
よく考えたね ←中学生なりに考えましたぜ!
本で調べたのか、自分で考えたのか、他の選手の試合を見たのか知らないけど、それはそれ
自分で決めて使ったということを褒めてあげたい
・・・イイねのボタンを押せないのがつらいぜ
モノマネと言うのは簡単だ
でもそれを他人から指示されたわけでなく、自分で決めてやったというのが大事
無条件で褒めていいレベル
・・・昔の会社のゆとり世代なんて指示待ちで、細かく指示しないと働かなかったな(涙)
小さな一歩だけど、サッカー人生では大きな一歩となるだろう
決断とその結果の責を負う
言葉で言うのは簡単だけど、実際にできる人間は少ない
・・・会社ではホントに少なかったのが笑える、給料貰ってるだろ!、って何度も怒鳴りたくなったな
最初に一歩でも踏み出せると後は楽だぜ?
0を1にするのは大変だけど、すでにある1を2にするのは簡単だからな
それに誰か一人やると後は雪崩をうったように後に続くからな
まあ、その場合、2番手以降ははサルマネ感があるし、次の新しいブレークスルーができるとは限らない
最初に行った者だけが、先鞭をつけたという自負と自信がゲットできるんだが、小学生にはわかるまい
大人になって、教える立場になってから気づくだろう
その時、オレがなぜニヤニヤしていたことに気が付き、さぞ地団駄ふむだろう
見れないのが残念だ
ああ、冒頭の先駆者様を褒めるのを忘れていた
ちょっと褒めに行ってくるぜ!