155 キャプテンはじめました
「それじゃあ、キャプテンは木下で!」
「「「「「パチパチパチ」」」」」
なぜだかキャプテンになりました
おいっ!
春になって6年生になった
そんでもって進級して初めて部活にいくと監督からいきなりキャプテンに指名された ←実話
根回しはどうした!、って小学生でしたね
つい社会人のつもりで反応したよ
社会人の事前に内示があるって習慣にドッブリとはまってる?
社畜根性が魂に刻まれている?
困ったものだ(汗)
閑話休題
先生から指名されて、
いいんかいな、オレで?
マジでそう思った
オレ(の方が精神的に年上だから)人(監督)の言うこと聞かないよ? ←自覚あり
勝手に練習メニューに決めちゃうよ?
遠まわしで言ったら、監督からサムアップされた
・・・いつのまにか監督が魔改造されていた
だ~れ~だ~、監督を魔改造したのは~
・・・オレだな(汗)
そんなわけで『オレがルールブックだ!(笑)』が始まった ←昭和のギャグ
とりあえず、怪我防止のための柔軟と身体を暖めるために走ったのは割愛
だってそんな地味なものは誰も読みたくないでしょう(作者も描きたくない)
まず4年生 ~部活が初めての学年~ にはリフティングの練習をさせた
せめて『ボールは友達だ!』くらいにはなってもらないとね
自宅から学校までドリブルで来いとは言わないけど、それくらいは出来るくらいにはなってもらいたい
ちなみに学校までドリブルで来い!、はやらせない
実際にやるとわかるんだけど、マジやばい
主に車関係で!
ボールに気をとられて車がくるのがわからなかったり、道路に飛び出したボールを追って轢かれそうになったりするから ←実話
でも、地味な練習は歓迎されなかった
わずか10分でダレ始めた
思いは届かなかったようだ
まあ、前年度(オレが小五の時)に地区大会優勝したのを見て決めた、にわかサッカーフアンだからしょうがないか
え?
私、そんなこと聞いてない? ←名言です
たぶん作者が書き忘れたんだな
たしかノリノリで芸術の秋の話を書いている頃だし?
またまた閑話休題
よろしい戦争だ!
そんなわけで6年生全員で一列に並んでリフティングを始めて見た
・・・反応が薄かった
そりゃそうだAKBや坂じゃあるまいし
人数が多いだけでは気を引けないわな
でも安心してください
大丈夫です
じゃなくって、ふっ問題ない、シナリオ通りだ
右足を出してボールを真上に蹴る
次に左足をだして、以下同文
右左と延々と繰り返す
早い話が『ドリブル付きのコサックダンス』
<ザワッ>
観客の雰囲気が変わった
そりゃそうだ
両腕を水平に組んだ上に、腰を落とした本格的なコサックダンス
腰が地面スレスレまで落ちている
アニメでいうところの作画ミスレベル
明らかに常識的におかしい
素人でも見ただけでレベルの高さがわかる
ザクとは違うn、じゃなくって、腰の位置が違うんだよ、腰が!
そんな世界の破壊者、ではなく、常識の破壊者ってレベルを見せられたらたまったものでない
脳みそくすぐっちゃうぞ?のレベル
まあ、数の暴力もあるから圧巻だ
ブースト加速1回分くらいの時間やってみた
・・・それ以上はさすがにきついっす、やってみるとわかるっすよ?
その後、リフティングをやめてボールを地面に置く
右はじの奴だけがリフティングしている
そして隣にパスをした
そしてワンタッチで隣にパス
以下同文
みごとにウエーブができました
たとえるなら某女性だけの歌劇団の新人公演のラインダンス with サッカーボール
凄まじい勢いでボールが右に左に移動している
新人たちは唖然としていたな
ふっ、計画通りだ(笑)
ウエーブは昭和の終わりに大ヒットした技
あ、手をつないで、腕を上下させて、波が伝搬する感じの技だよ? ←ネット動画で探してね
それを足バージョンにしてみました
見た目が派手
そりゃはやりますって
いやはやりましたね
Eで始まる集団のグルグルみたいに
日本中どこかしこでやられていた
TVから学校の教室から、な
まあ、いわばカンニングをしているようなもの
つまり成功が確定しているとも言える
どこかの5枚そろったら勝利が確定する、と同じレベル
でもそこでは終わらない
いや終わらせない
次は平成最後の大ヒット技だ!
片足ケンケンをしながら、浮いた方の足でボールをドリブルしてみた
もちろん6年生全員で!
四年生は口あけてたな
人を指導するためには
言ってみせ、やって見せ、褒めてやらねば・・・
が定番だ
もっとも、それだけでうまくいくなら誰も苦労はしない
そんなに簡単にいくなら日本はW杯でとっくに優勝しているよ
時にはハッタリも大事さね
そんなわけで新人(4年生)のプライドというか常識というか、いろいろなものを粉砕しておいた
これで従順になることだろう
レベルが高すぎて部活を辞めないかが心配だ
・・・やめないよね?