154 芸術の秋でした(その6)
「自分を描いてください!じ・ぶ・んですからね!」
他人を描くことが禁止された
とうとう、ここまで来たか、だね
どうやっても人を描かせたくないらしい
おまけに絵の具を使うことが禁止になった
今回は版画だそうだ
彫刻刀ならば朦朧体もアニメ絵も無理だろう、とのことらしい
・・・先生はひょっとしてオレのことが嫌いなのか? ←好かれていると思ってるのがスゴイ!
まあ、そんなわけで『楽しかった学校生活』という題目で版画をすることになった ←ホントです
楽しかったとなれば当然、サッカーだよな
とりあえずシュートする所でも描くか?
マンガの扉絵みたいにボールを蹴る瞬間でいいのか?
・・・<ズキューン>って擬音をかきたいぞ(笑)
<カリカリカリ(板を削っている)>
<コロコロコロ(インクを塗っている)>
<ピタッ、ズリズリ(紙を置いて、バレンでスリスリしている)>
<ペロン(紙を剥がした)>
・・・ここで『できるかな』を歌うと運営神様に消去刑にされるのだろうか?
あ、版画だから白黒しかない
いまいちだな
これが本当の想定外
う~ん、色がないとなんか物足りないぞ?
どうするべ?
ここで考えをやめてはいけない
なぜを5回やるのが正しい社畜というものだ ←本当です
ちなみに
「なぜ、物足りないのか?」
色がないから
「なぜ、色がないのか?」
版画だから
「なぜ、版画なのか」
以下省略
なお最後までやるとなぜか問題が解決しているのはお約束(笑)
今回の結論、ベタフラッシュだっ!だっ!だっ! ←自分でエコーを入れてみました
版画板にインクをローラーで塗る
ボールの周りのインクだけ、ぼろ布 ~美術室に備え付けのインク拭き用雑巾~ で拭う
そして紙を置いてスリスリ
これでベタフラッシュの出来上がり
ふっ、乾いたぞうきんを絞ってアイデアを出すオレの才能が怖いぜ(笑)
(あららららららぎ先輩が得意の)後日譚
教室の後ろに貼り出されたオレの版画だけが浮いていた
ふっ、認めたくないものだな、若さゆえのあやまちというのは(涙)
------------------------------------------
次から本編です
6年生編ですね
ノリノリで書いてます
大みそかや正月に4月の話は書きたくなかったというだけで引っぱりました
反省はしています
もう少し早く話をかければ中学生編まで行けていたでしょう
ふっ、認めたくないモノだな、才能のなさというのは・・・