表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
152/348

151 芸術の秋でした(その3)

「ぐすっ・・・ぐっ・・・」


子供が泣いていた


それを見ている大人達


せっかくの授業参観がだいなしである


・・・でもオレは悪くないとおもうぞ?





事の起こりはイジメ、ではなくイジリが始まったことだった


あ、被害者はオレではないぜ?


クラスのおとなしい男子(生徒)




やんちゃな系の男子達がプロレス技を覚えたと思ってくれ


そんでもって誰かに技をかけてみたいと思いねえ




ちなみに昭和の時代はプロレスがスンゴイ人気だったんよ?


クラッシュギャルズとか有刺鉄線デスマッチとか、電気柵とか  ←ホントです


あ~、クラッシュギャルズ様(←様をつけないといけません)とか大好物だったな


あ、今ならリアルタイムで見えるのか?


(歌は歌えるけど歌いませんよ?運営神様から消去刑が下るからな!)





学校にくると自分よりも弱そうなヤツがいる


あれに技をかけてみねえ?


いやヤバいっしょ?


ちょっとくらいならよくね?


一発かけてみる


「いたたたたっ!」


やられた生徒が叫ぶ


結構きくんじゃね?


次オレな!


新しい技覚えたぜ!


ちょうどいいや、こいつにやってみねえ?


簡単に書くとこんな感じ      ←実話だから世の中腐っている





オレ?


もちろん止めたよ


見たら毎回


なんていっても中身、おっさんだもの





ところが言う言う


「こいつがやっていいって言ったんだぜ」   ←実話(呆)


そんでもって怖い顔をしながら聞くんだよ


「いいって言ったよな」


・・・こんなクズが平成になって押し売り商売するんだろうな





まったく、親はどんな教育をしているんだと言いたいぜ


・・・昭和の頃からおかしくなっていたんだな、だから平成ではトンデモ事件が多発するわけだ





まあ、そんなわけでオレも敵認定


歩いていると後ろからぶつかってくる


「あ、悪い」


口では謝るけど、顔はニヤニヤ   ←実話だから困ったものである


そんでもって仲間もニヤニヤ




悪いことやっても謝れば済むという昭和のトンデモ常識さく裂  ←ほんとだから昭和は恐ろしい(汗)




そんなんだから図工の時間になって、お互いに友達の顔を描くなんてことになれば


「一緒に絵を描こうぜ!」


そう言って近寄ってくるわけだ




もちろん了解したよ?


オレは誰の挑戦も受けるからなっ!   ←知っている人だけは知ってるネタね




当然、変な顔を描いて


「はははははっ、そっくり~」


って言って騒ぐわけさね





取り巻き達も


「ぶっ・・・」


とか嗤ってくれちゃう




そんでもってオレが描いていると


「おいっ!ちゃんと描けよ!」


とか注文が多い料理店、じゃなくって注文というかダメ出しがくる





一応、小学生のレベルに合わせて描いているんだけどな


つまり変な顔(笑)




でもこれでもかってくらい文句を言ってくる


絶対嫌がらせだよな




自分はヘンな風に描いておきながら自分の絵はしっかり描くように言う


クズ過ぎる         ←実話だったりする




当然、時間内に描き上げることはできなかった


・・・まあ、終わらないようにトロトロ描いていたんだけどね


だって明日の授業参観の時に教室の後ろに貼るって知っているから!


倍返しだ!、をできるチャンスは逃しませんって


今日は居残って仕上げますってばよ!





そんでもって翌朝、いや授業参観が始まる直前の放課に自慢の力作を貼ってみた


もちろん気の早い保護者がチラホラと到着しているのは確認済みだ!





貼った途端、オレに似顔絵を描かれたヤツが飛んできて文句を言いだした


「なんだこんな絵は!」




失礼な、腐ったミカン、もとい腐った根性がちゃんと顔に出てるってばよ!


なお、根性の悪さが顔に出ている絵というのはあるからな?


ちなみに、はなとゆめが満載のマンガがオレの一押しだ!




「この野郎!」


いじめっ子がそう言って絵を破こうとした




「ていっ!」


手を払う


もちろん某柔道マンガが参考書だ!


帯をギュッとしちゃうやつ


・・・オレ、人生に必要なことは全部マンガで憶えてね?





組み手争いが素人


まだまだだね




そんでもって絵の前に陣取る


ジョジョだc、いや、仁王立ちだ!






「卍固めをしていじめた上、『痛い!痛い!やめてっ!』って言っても止めない根性と性根が曲がっているのを見事に描きましたが、何か?」


そう言って睨んでみた



あ、ひるんだ


当然か、大人がいるからな


そんなところで自分のイジメが暴露されたら怯むわな




「先生に相談すると『言いつけたな!』って言ってさらにイジメる根性と商根が曲がりまくっているのを的確に表現でいたと思うんだけど?、足りなかった?、まあ、オレ絵がヘタなんで半分くらいしか描けてないとおもうけど?」


「廊下を歩いているオレの背中にわざとブツかってきたのもあったっけ?」


その後、授業参観が始まるまで延々と暴露してみた


そのためにイジメというかイジリを我慢してきたからな!


・・・夜寝る前に糾弾するのを想像しながら練習した甲斐があったってものよ




あ、時間がたつに従って段々ギャラリーが増えたよ?


なんていったって授業参観が始まるからね




所詮は小学生


大勢の大人の前で自分の今までのイジメが暴露されたとなればどうしようもない


どこかの地下墳墓に入り込んだ人達みたいにフルボッコのオーバーキル


最後には泣きだしたね




いたたまれない雰囲気だが、オレは反省はしないし、後悔もしていないぞ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ