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14 ジャイアンはやっぱりジャイアンでした

「痛っ!」


部活の紅白試合をしていたらジャイアン(キャプテン)がタックル気味のスライディングをしてきました


ボールをドリブルしていたオレは勢いよく倒されて?吹き飛ばされて?腕を擦り剥きました






「ふざけるな!」


「わざとだろっ!」


即座にオレのチームメイトが口々に攻め立てはじめました


同じ4年生の部員が中心に文句を言ってくれてます


やっぱり持つべきものは友達ですね


やさしさが身にしみます







「いや、偶然だ」


そう言い張るジャイアン


おいっ!?


ジャイアンは何処まで行ってもジャイアンでした







そしたら先生も信じて?穏便に治めようとして?


「ラフプレーは慎むように」


と注意するだけでした


おいっ!






そう言えば大人の時は、みんな中身も大人なので、ラフプレーはありませんでしたね


まさに紳士のスポーツでした


ああ、あの頃が懐かしい・・・







まあ、大人でも無茶する人間はいなかったわけではないので


~といっても1人だけでした~


対処はできるんですけどね






幾つかある対処法のうち、リフティングで回避しました


大人の時にネットの動画で見たやつです


この時代ならキャプ翼の太郎?、かな?


かかとで蹴りあげて頭越しに目の前の足元に落とすやつって言えばわかる?


未来のネットのやつはマジ神レベル





それを真似するのは結構時間と手間がかかりました


ネットのやつの半分くらいしかできるにようなりませんでしたけど、それでもできたときは嬉しかったです





足で軽く引き寄せて、蹴りあげる


頭、胸、膝、足の甲と次々にボールが意思を持ったかのように移って行く





あまりのことについてこれないジャイアン


いや、ボールをとろうとしてもどうやったらいいのかが判らない?、って感じでしょうか





そしてスキを見てジャイアンとDF達を抜き、ゴールにシュート!


ああっ、ちょ~気持ちいい!


振りかえるとジャイアンがポカーンとしてます


ざまあ!だね


スカッとしたよ!






必殺リフティングは大人の時にはできていたのだけれど、子供の身体になったらバランスが崩れたせいなのか、できなくなっていました


だから毎日、朝と夕方に秘密特訓をして頑張りました!


ジャイアンの間抜けズラを見れたので、練習した甲斐があったというものだ!


一度できるようになっていたけど、子供の身体でもできるようになった時はそれなりに嬉しかったです!


一粒で二度美味しい?




そういえばグリコってこの時代にあったっけ?


今度探してみようかな





あまりにも嬉しかったので


「お~~~っ!」


と、雄たけびを叫びつつ、右拳を高々と上げて自分の陣地に走りました


ちょ~気持ちいい~




チラ見すると、ジャイアンの悔しそうな顔!


余計に気持ちよくなりました(笑)





やっぱり全力でプレイするって気持ちがいいです


子供相手に大人げないって思っていたから、今までか~な~り~レベルを落としていたんだけど、やらない方がよかったんじゃね?


おもわずそう思いました






でもって、その後もやっちゃいました


手加減なしです


おかげ?で、紅白試合は10対0でオレのチームが勝ちました!


パチパチパチ~






・・・ちょっと大人げなかったかな?


以上、サタン相手にマジパンチをした後のトランクスみたいに反省したオレでした

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― 新着の感想 ―
[一言] 正直ボールに群がるレベルの玉蹴り遊びしか教えられない馬鹿指導者の元でサッカーやるのって時間の無駄な気が…… ファウルの注意もしないんじゃ怪我するリスクが増える分むしろマイナス。 延々個人技練…
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