137 復活のA(その4)
悔しそうな顔の宮本ちゃん
それをふふん!、と見下すオレ
いや~実にイイ気分だ(笑)
これで諦めてくれればいいな・・・
「今後は試合で勝負だ!」
どうもそういう訳にはいかないようだ
どこかの骨董屋の洋菓子屋の店長や職人の見習いみたいに熱血だ(笑)
さすが昭和だね!
・・・あれ?連載は平成になってからだっけ?
そんなわけで宮本ちゃんを入れて紅白試合をすることになった
もちろんオレと宮本ちゃんは敵どおしなのはお約束
宮本ちゃんのレベルは高かった
ドリブルの速度もパスの速度も段違い
そりゃU-15で見たこと無い ~レベルが高すぎてU-15の枠には入らないからってU-18の方でやっているそうだ~ はずだわ
もっとも宮本ちゃんは小学生相手にドリブルもパスも手加減しなかった
最初からクライマックスだぜ!、って感じで小学生相手にマジでドリブルで抜きに行った
いくらオレが魔改造したチームメイトといえど、所詮は超小学生級
所詮、超中学生級の宮本ちゃんの前にはなすすべもありませんでした
・・・そりゃU-15にはいないはずだわ
格下の小学生相手に本当に大人げない
精神的にちょっとだけ大人なU-18でないとやっていけないわな
性格が悪すぎ(呆)
と思ったらオレの方にドリブルしてきたよ
さすが熱血・・・って最初っからオレが目当てだったね
前足利監督からの刺客だもの!
もちろん返り討ちにしてみた
いくら超中学生級とはいえ、所詮はお子様
練習試合が始まってから結構動きを見せて貰いました
おかげで『見たことがある選手のモーションサンプリング(笑)』ができました
あとは勝つだけ
勝つ!勝つ!勝つ!
勝ち星を上げるために!
・・・簡単に言うと(書くと)こんな感じ?
たとえ小学生と中学生で反応速度が違っても
つまりオレ(小学生)の方が遅くても、演算戦闘で動きを先読みすれば対処が可能!、というわけです
たとえば、あの二重人格の小さな妖精とか?
または物語で一番の慰み者・・・
オレ当てに分身はきかん!
あっさりボールを取ってみました
・・・って宮本ちゃんは分身するほどの速度はなかったけど、そこは雰囲気というか、ノリということで!
あっさりボールを盗られた宮本ちゃんは『ポカン』とた顔をしていた
残念だったね
あんたの前に立っているのはオレだったよ(笑)