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120 U-15に誘われました(その7)

「大体だな、剣の達人と言われていた人間だって一人相手なら無敵でも、三人相手ならド素人でも簡単にまけたそうだぜ?あんたらその辺まで考えてサッカ―している?」


そう言ったらヘイトが溜るたまる(笑)


U-15の面々が凄い形相で睨んできたね!






え?


イミフ?


それでは今の状況を簡単に説明しよう





オレはU-15の練習試合に乱入した


10人抜きでゴールした


監督への義理は果たしたので退場した


「じゃ、そういうことで!(笑)」





実働数分でTT山ほどゲット!


TTは現地では1ドル(120円くらい?)


でも日本ではその4倍!


時給に換算したらスゴイよね


ウハウハでサイコー(笑)






そしたら監督にひきとめられた


いや泣きつかれた





どうやら数日後にあるドイツのU-15との試合があって切羽詰まっているらしい


そういえばもう夏休み入っていたっけ(笑) ←監督がメンバー集めるのに時間かけたせいです


学生さんは長期の休みで時間が余りすぎ


日本もバブル初期でアゲアゲ?


だからドイツの若人をジャパンマネーで引っぱったんだとか





・・・バブルの頃の日本っておかしくね?


金さえあればなんでもできると思ってるよね?





まあ、そんなわけで高い金を使っている分勝たないとヤバイらしい


特に監督が(笑)






知らんがな


付き放したね


それが冒頭の台詞





だってさ、オレ一人に負けたからって全員で睨んでくるんだよ?


ヘイト高すぎ!


そんなヤツらに懇切丁寧に教えたくないよね?






それに、その情熱をサッカ―に回せばW杯だって優勝できるんぢゃね?


それくらいヘイトが溜ってる(呆)


大体、試合に負けた方が勝った方と仲良くなるなんてマンガや小説やアニメだけだって!


実際には逆恨みするは、睨むは、モー大変よ(涙)




でもなんか言わないと帰れそうもないので言ってみた


「『普通の人間は失敗に学び、賢者は歴史に学ぶ』と言う。じゃあんた達はどうなのよ?」


言ってやったね(笑)





だってなぜだか知らないけれど何にも考えずにボールを蹴ってるみだいだもの!


まあ、考えた末にボールを味方で回し続けて時間を潰すってのもどうかとは思うけどさ・・・




そう言ったらさらに睨んできたよ!


プライドだけはチョモランマよりも高いよね(呆)




なにやら監督が手でサインを送ってくる


え?なになに?


TT?


追加?


ダブルピース?いや4かな?


両手を広げている?10?


ダブルピースとパーを繰り返している?


ひょっとしてTTを40個追加?




よし買った!(笑)


報酬の分だけ働きましょう!





「あんたら決め技ある?」


そう聞いたらオレと大門以外の選手が変な顔になった


どうやらないらしい(呆)






大体、ドイツとかの海外の選手と闘うんだぜ?


体格も技術も数段上の格上相手に勝とうと思ったらそれなりのものがいる


ところがU-15に招集されたってだけで天狗だよ?


まあ自信を持つのは悪いとは言わない


でも自分のウリというかアピールポイントくらい持っておかないと!


ただでさえアスリートは使い捨てなんだから、そこは頑張っていこうよ!




ちょっと熱弁してみた


いやマジになっちゃってお恥ずかしい(汗)






でもさ、たしか日本のサッカ―のレベルが上がるのってJリーグ開始した後のはずなんだよね


Jリーグのチームが海外から高額の報酬で選手を何人も引っぱってきて貪欲に学ぶことによって劇的に向上してたはず


今はそれよりも前なので、マジにサッカーマンガのように必殺技の一つでもないと海外の選手とは試合になりませんって!





あ、それから試合に負けるとヒサンだよ?


ルールをロクに知らない人間からクソミソに貶されるは、上から目線でダメ出しされるは、ね?


海外なら家のガラスに石を投げられたり、壁にスプレーで落書きされたり、銃で撃たれたいするぜ?





負けた時のことを話したら、厳しい現状を認識しだしたみたいで皆の顔色が変わった


気づいてなかったんかいっ!(呆)

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