111 熱闘試合(その10)
「う~ん、いまいち」
パスしているけどヤル気が入ってる気が見えない?
なんか監督の指示に従ってパスしているだけ
タダのあやつり人形
監督に言われたら死ぬんかい!って昭和のネタが使えますね(笑)
そう思いつつ準決勝を見ていると、なぜか隣に知らないおじさんが(笑)
いや知っているけどさ
ストーカーオジサン
LCLのことを根ほり葉ほり聞いてきたウザイ人
あっちにいってくれないかな(困)
ところがオレの些細な願いはかなえられませんでした
「うちの娘が出てるんですわ~」
なんか話しかけてきます
って娘かよ!?
てっきり子供は男だとばっかり思ってたよ!
「うちの娘のチームはちょっと違ってるよ?」
おっさんは、なぜか雰囲気が変わっていた
切羽詰まってなかったら普通の大人の対応ができるんかいっ!
だったら最初っからやれよ!、そう言いたい(怒)
あ、今、気が付いた!
おっさんの娘(GK)が居る方のチームはちょっとだけ違う
普通は相手チームの選手がボールを取りに来るとすぐにパスを出す
でもおっさん娘のチームはギリギリまで引き付けている
あ、あれかな?
相手の体力を削るやつ?
しかし、えげつないね
でも好きだよ、その姿勢(笑)
そして相手が自軍のゴールまで攻めてくると全員で守備をする
完全にシュートコースを潰している
数の暴力だよね(笑)
名付けるなら『超攻撃的防御』?
あ、しびれをきらして無理やりシュートしてるよ
そんでもっておっさん娘(GK)に止められた!
ダメだって、シュートコース潰されているのに蹴っちゃうなんて
とられちゃうっしょ?
GKが味方にパスして攻撃が始まった
・・・この試合、結構楽しめるかもしれんな
そう思っていたらGKの態度に違和感を感じて気が付いた
ひょっとしてやばいっ!?
「今すぐ、やめさせろっ!」
オレはおっさんに向かって大声で叫んだ