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KEYAKI の恋  作者: 玲於奈
8/13

女の園

なし

やれやれと思っていたら


化粧直しで

もどったわとやってきた女性


「二人とも

 コーヒーでよかったわね」


長財布を小脇にかかえ

三人分の缶コーヒーを

かかえている


金の長財布からは

おまもりがすこしでている

二人にコーヒーを手渡せば


長身二人がだまって

会釈


むむOGの風格か


「あなた、事務局ね

 ごくろうさま」


声も落ち着いている

わたしが机に

ならべたお菓子を見て

組長が言う


「あら、東横ミルフィーユ、

 さすがわね、

 ラブリン」


「そうよね、

 ラブリンちでつくってるんだっけ。

 このお菓子。

 大ヒットよね

 もうかってしょうがないでしょ」


予想通りをくつがえす

下世話な会話

ラブリンもやや困り顔

どう対応していいかわからない様子。


しかし

その話の内容から

美貌やルックスを

取り揃えたラブリンに

さらに

神は

富まで持たせるのか


「持っている人は持っているし

 持たざる人は

 永遠に持たない」


またもやけだし名言


人と会うのは久しぶりで

今日は

けやき名言がでてくる

でてくる

かえってパソコン日記に

メモろう


さらっと名前をみれば

「堂山 優子」


何物にも動じない

大物の風格

流石組長

金髪にスカーフ

服飾系専門学校の

様相


そして、

ちょっと可奈子風小太り

うーん

似てるんじゃない


これ以上太ると完全にアウトだが

ぎりぎりのところ


しかしながら

この服飾系で

どんなお仕事をされているのだろうか


完全にアパレル系


私だけが妄想中で

皆は、無言


その無言に終止符をうつため

ラブリンが話し出す


「先輩、お仕事

 冬休みにはいったんですか?

 たしか、

 カトリック系の幼稚園でしたか?」


むむむ

天然だかなんだかよくわからないが

ちょっといやみに

優子先輩にキラーパス


そして

私は心の中で


「ええっ」


と驚くも

だれも顔にださないので

驚きを隠して

頑張ります


なんだか一味のように

わたしも自然にグループインしてますが

大変大変

気が付けば

私は人見知り


そして

どう考えても

自分の今までの系統から

このグループとは

つきあわないであろうことを

確信する私


しばし考えれば

そのパスは


「おおっと

 そのかっこうで

 よく幼稚園の先生が勤まりますね?」


ということを

暗に示しているのか


すごい

すごすぎる

かわいい顔してやるときはやる


売られたけんかは

きっちり倍返し


おおこわい

女の園



なし

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