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KEYAKI の恋  作者: 玲於奈
7/13

ラブリン

なし

研修の出だしは

スローな感じで

今回の研修の概要とながれを

説明され

1コマ目はおわった


休憩時間、

活用女子大学の

学生さんが後方のお菓子コーナーを

作っている私に

おめみえ

もう立っているだけで存在感

いるだけで若い、

フェロモンムンムン


年増の私に何の用かと

思いきや


「あの、これ

 もしよかったらみなさんで

 召し上がってください」


こないだ決まった

東京オリンピック柄の

パッケージ


もしやこれは


東横ミルフィーユ


私も帰省に持って帰ろうと

思った一品

ミルクチョコと抹茶チョコの

2種類


こないだ週刊赤まるチェックにて

絶賛のお菓子


この気遣いは

お水のお方か、

六本木方面のチーママか


私との精神状態レベル対決では

圧倒的に

わたしの負け。


まけ。まけ。まけ。



あたまがーんがーん状態


小娘にしてやられたという在り様


なにを今に

倍返し

させていただきませう


と意気込むも


お召しものをみれば

クリスマスも終わったばかりなのに

はやくも着物


気分は正月、

先取り感覚


負けた感

悔しいけど

何よ

この目立ち精神


重量級否定にもかかわらず

自分ができるかといえば


私には絶対無理


この方は

人から注目されて生きている

それがたまらないのか


しかも、振袖だし

おばんには着れないと

ひがみモード


わかもの、

成人の特権

20代前半の若さ


しかし

あらためてそのお召し物を

よくみれば

その

お着物の素敵なこと、

素敵なこと


やはり

似合う人には似合し

似合わない人には絶対似合わない

という代物


またもや明言を確信


まさかと思ったが

ミルフィーユの柄に

着物もあわせてるのかしら。

と模索


そこまでの意図があるのなら

さらに切れ者


中年ころがしか

ただ単に着物屋の娘か


もう、パワー炸裂

「おばちゃん探偵は見た」の状態


かなりの

ウキウキウオッチングで

チェックの嵐


名前プレートを見れば

着物女子は

「吉井 杏」


さてさて 

ルックスもアイドル並なら

名前もついてくるということか


神様はどうしてこうも

不平等であらされるのかしら


ルックス、

長身、

そして、

そのスタイルのよさに

すごい迫力で

おされぎみ


まさに

ジャニヲタコンサートの

イベント

シークレットゲスト登場で

ゆれまどうジャニを

見ているよう


そんな気分



「ラブリン、はしたなくってよ」


突然の声


ラブリンとは

なんですと。。。


さらにキャッチーまで

ついているのでしょうか


何がはしたないのか

理解不能の私

ただ単に

おみやげいただいた

だけなんですけど


はしたないのは

わたしかと、

何かついているかと自分の服を

見たりしてしまう


お声の方をみれば

こちらも

アドレナリン全開


着物にまして

さらに


「ここは合コン会場か」


とつっこみたくなる

お召しもの


白い落ち着いた

清楚なスーツ


しかし、その声には

関西のイントネーション


細面の顔

顔が小さい


しかし目つきがややするどく

もしや極道の世界のお方と

想像してしまう

さらに

なぜか同性ながら

入浴シーンがうかんでしまう

関西のイントネーションながら

江戸情緒。

きっぷあふれる姉御風情


背中もざっくりあいたドレスです


だったらどうしようと

思ったが

ちらりと後ろにまわってみるも

それは大丈夫で


名前を「滝川由美子」


でました

こちらもクリステル


キャラがたちすぎ

はりあって

いないが

もう

わたしなんか

かすむ

かすむ


透明人間です


引き立て役。

さしみのつま状態

なし

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