表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
KEYAKI の恋  作者: 玲於奈
12/13

第九

なし

合唱は久しぶりだった


中学時代に

音楽の先生に誘われて

合唱部に入部した


コーラスの重厚さに

しびれるかんじにメロメロだった


私立で

そのとき、はじめて

第九を練習した


最後は、発表会で

近隣の高校や市民楽団と一緒に

市のホールで発表した

中学生での参加は

わたしたちだけだった


そして

ホールは歓喜に

つつまれた


もちろん

いまでは声楽科を卒業したので

それなりに

声には自信がある


ソプラノは、人数の関係で

5人となった


もちろん活用女子軍団は

アルト

でも、その並ぶ姿に

オーラがあるのはなぜ

やはり

華がある


先生は事務局の私をいじめるためか

ソプラノだけ

とりたてて練習することもあった


ソプラノだけで練習するとき

参加者の視線をあつめた


あのやぼったい人が

そう思われているに違いない


大学時代も

そうだった


歌いながら

何年か前、イギリスで

オーデション番組からスターに

なった女性を唐突に思い出した


合唱は

なんとか最後までとおすことができた


おわって休憩の時

柳原がやってきた


「すごい、よかったですよ」


握手を求めそうな勢い


「ソロがすてきでした

 僕は、鍵盤でしたが、

 けやきさんは、声楽でしたね

 昼に話したから、

 それは

 もう驚きましたよ」


さわやかなバリトン声が続く

ソロは、

平川先生のいやがらせの極致で

毎年、

させられるのでもう動じない


ほんとうは、今日

指揮もふらせたいところだったらしいが

それは、ソロをすることで

許してもらった


なおも

なにかいいたげな

柳原をおいて


中心大学の学生が

講義の最後の

演奏準備をしはじめたので

それを手伝うと断って

その場を離れた



さいごにする演奏

なんとそれは

エレキギターだった


なし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ