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KEYAKI の恋  作者: 玲於奈
11/13

おべんとうタイム

なし

そのあとは昼食


学食が年末大掃除の閉鎖で

各教室でおべんとう


わたしは事務局で

進路指導課が手配したお弁当を

大講義棟のロビーから

運んできて

参加者に手渡したりして

なんやかんやで

やっと一息ついた


参加者はみんな

なんとなく

まわりの人と雑談しながら

食べている


なんとはなしに

わたしは自前弁当


もちろん事前に

自分の仕出し弁当は断っておいた


自分でお弁当を作ったのは

もしかしたら、

欠席者がでるかもしれない

そんなことをお弁当を作るときに

自分で思ってかもしれない


でも

目の前には

結局は

お弁当が1つあるんだけど

おかしいな

誰かいない人がいるよう


やれやれで

席に一人

ぽつんと食べはじめた


ついさっきは

中心大の人がやってきて

個人レッスンの

練習室の場所を聞いてきた


中心大学の学生

名簿によると

佐藤 明さん

中心大学は

動物公園の近く

こちらは、文科系が集められている。

文学部教育学部


明さんは

なにやら

平川先生に事前にたのまれて

楽器を演奏するらしい


すごく真面目な人で

言葉づかいもすごく丁寧


わたしは、練習の場所と

午後の講座の場所を教えただけなのに

すごく恐縮していた



しかし

本当に前の席にしておいてよかった

講義室のホワイトボードをみながら

食べればいいので楽


しずかに

もそもそと

食べるのが私にはあっている


おべんとうも

小さいおにぎり2こと

ちいさいタッパにすこしの

おかずだから

小食のわたしには

ぴったり


うしろのほうがさわがしい

誰か

さわいでいる人がいて

やたらとうるさい


もうやんなっちゃうなあと

おもいつつも

もくもくと

食べる


しばらくしたら


「ここ、いいですか」


といって

柳原がやってきた


なんでも

知っている後輩がいたらしいことを

私に言う


なら、いいじゃない


と思ったけど

寝ていた私をおこしたぶしつけさも

あって

すこし話をしてみようと

思ってきたらしい


しばらくは無言だったが

途中から柳原

どんどん

話しかけてくる


昔、立正音楽大学で単位をとるのに

苦労した話をする

私もその教授には泣かされた


すこし前のことだけど

いまの学部生とは違う風に話せる


やはり、時代がちがうとそうなのか

時代と言ってもたった5、6年の話なのに


もつべきものは

同年齢か

予想以上に

リラックスしてはなせた



午後は

年末は第九という

平川先生独特の思い込みで

ここ何年かしている

合唱と指揮法

平川先生は

美術史の先生なのに

ここ何年か

頼まれて

ママさんコーラスの指揮者を

しているそう


パートにわかれて

合唱を行う


というわけで

音楽実習室に移動した


なし

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