01 プロローグのプロローグ
……PPPP!
アラーム音で目が覚める。
時計を見ればセットした時間より、10分過ぎていた。
まぁ、こうなることを見越して、わざと早めの時間にセットしたのだ……。
あきら(以後、あ)「まったく、朝早くから話があるってどういうことなんだよ……」
俺の名前は「佐藤あきら」鈴峰高校に通う普通の高校生だった……。
過去形なのには理由がある。
俺は超能力を手に入れてしまったからだ。
天の声(以後、天)「ま、これからには必要無いんだけど……つまり、君は普通の男子高校生だよ」
あ「え! そうなのか!? というかあんた誰だよ……」
天「僕のことは気にしないでくださいな」
……では、気にせず行こうか。
朝食を軽くすませて、待ち合わせ場所の公園へ急ぐ俺。
約束の時間より5分早く来たのに、ベンチには怜が座って待っていた。
あ「いったい何分前から待ってたんだよ?」
怜「べ、別に何時だっていいじゃない……」
よくわからんやつ……。
あ「で、用事ってなんだ?」
怜「ん、ああ……えっと……」
――まさか、考えてるのか?
あ「本当に用事あったのか?」
怜「……今だよ!」
次の瞬間だった……俺は何者かに頭をおもいっきり殴られた……。
視界は真っ暗……になって行く……。