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地下室

400字ないぐらい


 錆付いた冷たい螺旋階段を降りてゆく。闇にゴンゴンと靴音が響く。それなりに年季が入っているようだ。

 狭い縦穴のような空間だ。螺旋階段はすっぽりと収まっている。開け放してきた入り口の扉が遙か上から僅かな光を届けてくれているとはいってももうかなり薄暗いところまで来ている。空気もひんやりとしている上そこまで新鮮じゃない。あまり居心地が良いようには思えない条件だが、実際にこうして立って階段を下りてみると不思議なことに不快感はほとんどない。むしろ穏やかな高揚感にじんわりと満たされているぐらいだ。それはこうした廃れた構造物のもつ滅びに魅せられているからかもしれない。

 深呼吸を一つ。

 実にいい。

 そんな分析をしながらまた一段いちだんと階段を降りてゆく。見下ろすと終着点はまだ遠く、闇の底にあるようだった。

 ごんごんと。

 また一段。

 近付いてゆく。




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